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全国的に有毒植物を誤って食べたことによる食中毒が発生しています。
有毒植物の種類によっては死亡することもあるため、注意が必要です。
春の行楽シーズンを迎えるにあたり、野草や山菜など、食用と確実に判断できない植物を食べるのは 絶対にやめましょう!
(1)家庭菜園や畑などで、野菜と一緒に有毒植物を栽培するのはやめる。
◎ニラ(食用)とスイセン(有毒)、ハスイモ(食用)とクワズイモ(有毒)などは
並べて植えないこと!
(2)食用の植物だと思っても、植えた記憶のない植物を食べるのはやめる。
◎有毒植物が自生している場合もあります!
例年、全国的に毒キノコを食用キノコと誤って食べたことによる食中毒が発生しています。
○野生の毒キノコを、図鑑やインターネットの写真で自己判断して食べることは危険です!
食用キノコと酷似した毒キノコもあり、専門家以外は鑑別が困難です。
○言い伝えで自己判断するのは危険です!
「縦に裂けるものは食べられる」、「ナスと煮ると解毒される」等の情報は誤りです。
(大分県版)毒キノコ啓発ポスター [PDFファイル/1.26MB]
参考
高齢者向け有毒植物注意喚起チラシ(厚生労働省) [PDFファイル/872KB]
全国の有毒植物による食中毒発生状況は厚生労働省ホームページ(有毒植物による食中毒に注意しましょう)をご覧ください。
有毒植物による食中毒情報については公益財団法人 日本中毒情報センターの中毒情報データベースをご覧ください。
クワズイモは「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶を含んでおり、食べると口腔内の傷みや悪心、嘔吐、下痢といった症状を呈します。
クワズイモは観葉植物として鉢植え等で栽培されている物ですが、その葉柄が食用のサトイモやハスイモと酷似しており、
間違って食べたことによる食中毒事件が発生しています。
観賞用の植物を処分する際は、庭や畑に捨てずに確実に処分してください。
【ハスイモ(左)とクワズイモ(右)】 【クワズイモに特徴的な真っ赤な果実】
【クワズイモの組織に付着しているシュウ酸カルシウムの針状結晶】
※電子顕微鏡により撮影 ※光学顕微鏡により撮影
□ 葉の先端がとがっている
□ 葉や茎に光沢がある
□ 葉や茎の色が深い緑である
□ 茎が葉の切れ込み部分から映えてくる
□ 加熱後、皮が横にも縦にも簡単に剥くことができる