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水害時の食品営業再開に向けた準備について

印刷ページの表示 ページ番号:0002106159 更新日:2020年7月17日更新

水害時の営業再開に向けた準備について

 水害により調理場や食品製造施設に汚水が浸水すると、食中毒や感染症の原因になる細菌に施設が汚染される可能性があります。

 また、使用している水が井戸水の場合には、井戸水がこれらの細菌等により汚染される可能性もあります。

 そのため、水害後に営業を再開される場合には、お客様に安全な食品を提供するために次の事項を点検しましょう。

最初に実施すること

・調理場、食品製造施設の被害状況の確認を行いましょう。

・浸水を受けた衛生備品(マスク・ふきん・ペーパータオル・衛生手袋)などはすべて廃棄しましょう。

・洗浄、乾燥、消毒が難しい木製の器具等は廃棄しましょう。

1 準備するもの

●薬剤(消毒液)

※消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境への影響を与えることがあります。使用は必要最小限としましょう。

 使用の際には、取扱説明書に従い事故が起こらないように注意しましょう。

 いろいろな濃度の製品が市販されているので、希釈倍率には注意しましょう。

 ・洗浄剤

 ・塩化ベンザルコニウム逆性石けん

 ・アルコール製剤

 ・次亜塩素酸ナトリウム

●備品

 被害の規模、施設の規模に応じて用意しましょう。

 ・バケツ

 ・ナイロンブラシ、デッキブラシ、スポンジ、ワイパー

 ・ゴーグル、衛生手袋

 ・ペーパータオル、ふきん(使い捨て)

 ・延長ホース、高所清掃用具

2 調理場・食品製造施設内の洗浄、消毒を行いましょう

【洗浄】

1 たい積した泥や水をバケツ等でくみ出す。

2 洗浄剤を使って洗浄する。

  ※被害を受けた中で、位置が高い場所から洗浄する。その際はゴーグルを着用する。

3 流水で十分すすぐ。

【消毒】

4 塩化ベンザルコニウム逆性石けん液(0.1%濃度)を散布するか、浸した布でよく拭く。

  ※市販品10%の製品の場合、本剤10mlに水を加え1Lとする。

5 風通しをよくしてそのまま乾燥させる。

3 調理器具の洗浄、消毒をしましょう

 まな板、包丁などの調理器具、食器類は水洗いした後、煮沸または次亜塩素酸ナトリウム(0.02%=200ppm)溶液に5分以上浸し、自然乾燥させる。

※市販品10%の製品の場合、本剤2mlに水を加え1Lとする。

4 汚水に接触したおそれのある食品や保存温度が適正に保てなかった要冷蔵・冷凍食品は思い切って捨てましょう

5 冷蔵庫、冷凍庫などの設備が正常に動いているか確認しましょう

 冷蔵庫が浸水した場合、庫内を洗浄後、消毒用アルコールを噴霧してください。

 温度計で温度を確認してから使用しましょう。

6 使用水の確認をしましょう

 井戸水を使用している場合、濁りの有無や滅菌器が適切に動いているかを確認し、必要に応じて水質検査を受けましょう。

関連情報

【食品等事業者の方へ】水害時の営業再開に向けて

〇水害による浸水で、調理場等が食中毒や感染症の原因になる細菌に汚染されている可能性がありますので、

以下のチラシをご覧ください。

【食品等事業者の方へ】水害時の営業再開に向けてチラシ [PDFファイル/607KB]

消毒方法等についてはこちらをご覧ください。

水害時の衛生対策と消毒方法(北部保健所ホームページ)

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