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クドア・セプテンプンクタータは、ヒラメの身(筋肉)に寄生する寄生虫であり、寄生したヒラメを生で食べることで発症します。
食後数時間後に、一過性の嘔吐や下痢等の症状が現れますが、回復は良好で、多くの場合24時間以内に回復します。
クドア・セプテンプンクタータが人の体内で生育することはありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133250.html)
【ヒラメの身(筋肉)中のクドア・セプテンプンクタータの偽シスト】
○加熱する
中心温度75℃5分以上の加熱により、病原性が失われます。
○冷凍する
-20℃で4時間以上の冷凍により、病原性が失われます。
なお、クドア・セプテンプンクタータは、大きさが小さく目視で確認することはできません。また、寄生したヒラメに対し、肉質の低下等を引き起こさないため、目視で寄生しているかどうかを見分けることはできません。
2012年に農林水産省がヒラメ養殖場における食中毒防止対策を通知し、2013年以降、国内産養殖ヒラメを原因とする食中毒の件数は極めて少ない状況となっています。