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アニサキスの幼虫が寄生した魚介類を生で食べ、アニサキスの幼虫が胃壁や腸壁に侵入することで発症します。
アニサキスは熱に弱いため、魚介類を加熱調理をすることでアニサキスは死滅します。
大分県内でも令和4年に4件、令和5年に2件発生しています。
○急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を発症します。
○急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
○アニサキスアレルギー
アニサキスが胃壁や腸壁に侵入しない場合でも、じんま疹やアナフィラキシー等の症状を呈する場合があります。
※ アニサキスによる食中毒の多くは、急性胃アニサキス症です。
※ 激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。
アニサキスの幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉(身)に移動することが知られています。
【アニサキスの幼虫】
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html)
【サバの身に寄生したアニサキス】
出典:国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/314-anisakis-intro.html)の写真の一部を抜粋
○購入した魚は、速やかに内蔵を取り除く
アニサキスは、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉(身)に移動することが知られています。
購入した魚は速やかに内蔵を取り除き、内蔵から筋肉へのアニサキスの移動を防ぐことが重要です。
※調理で使用する程度の酢・塩・わさびでは予防できません。
○目視確認でアニサキスを取り除く
アニサキスは目視で確認することが可能です。
生で食べるために魚を調理するときは、アニサキスがついていないか、よく確認しましょう。特に内蔵に近い部分は要注意です。
お店で購入した刺身用の柵を切るときもアニサキスがついていないか確認しましょう。
○冷凍する
-20℃で24時間以上冷凍すると、アニサキスは死滅します。
○魚の内臓を生で食べない