本文
合計特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの平均子ども数に相当します。
15歳から49歳までの年齢別の出生率を「合計」し、限定した女性人口を用いるので「特殊」が付いています。
現在の人口を維持するためには、合計特殊出生率が2.07以上を保つことが必要とされています。
合計特殊出生率は、出産年齢の変化によって推計値が短期的に変動することがあります。
例えば、女性が生涯に生む子どもの数が変わっていない状況で、晩婚化が進み、出産年齢が高く変化している場合、合計特殊出生率が一時的に過少に推計される可能性があります。
普通出生率は、人口千人当たりの出生数を表します。
この数値は、出生に直接関係しない男性、子ども、高齢者も含まれ、年齢構成比を考慮しないため、時系列比較や国際比較には使用できません。
国の合計特殊出生率は15歳から49歳までの各年齢で算出します。
都道府県別の合計特殊出生率は、平成26年分まで5歳ごとの年齢階級別に算出し、平成27年分は各年齢で算出しています。
平成26年分までの計算式
合計特殊出生率={(母の年齢階級別出生数×5)/(年齢階級別女子人口)}×(15歳から49歳までの合計)
平成27年分の計算式
合計特殊出生率={(母の年齢別出生数)/(各年齢別女子人口)}×(15歳から49歳までの合計)
年齢階級(歳) | 年齢階級別女子人口(人) A | 母の年齢階級別出生数(人) B | 母の年齢階級別出生率 |
---|---|---|---|
15~19 | 26,000 | 125 | 0.02404 |
20~24 | 25,000 | 947 | 0.18940 |
25~29 | 26,000 | 2,741 | 0.52712 |
30~34 | 31,000 | 3,214 | 0.51839 |
35~39 | 36,000 | 1,893 | 0.26292 |
40~44 | 39,000 | 350 | 0.04487 |
45~49 | 35,000 | 9 | 0.00129 |
計 | 218,000 | 9,279 | 1.56802 → 1.57 |