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令和元年「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる者の割合は、男性は19,7%、女性では10,8%となっています。大分県の糖尿病の総患者数も約34,000人(平成26年患者調査)と推計され、増加傾向にあります。
糖尿病は、食生活、運動、飲酒、喫煙等の生活習慣を改善することで予防やコントロールが可能な疾患です。毎年の健診を受診し、自分自身の健康管理を行いながら糖尿病を予防しましょう。また、健診で異常を指摘された場合には、早くに医療機関を受診しましょう。
糖尿病の代表的な合併症は「糖尿病性網膜症」や「糖尿病性腎症」などの細微な血管を傷つける病気や「脳卒中」などの大きな血管にダメージを及ぼすものがあります。近年では、「がん」や「認知症」などがの新たな合併症も注目されています。
糖尿病は誰もがかかる可能性のある生活習慣病ですが、定期的な健診等で糖尿病のリスクを知ることが重要です。また、糖尿病になれば適切な治療を受けることで、さまざな合併用を防ぎ、生活の質(QOL)を保つことができます。
糖尿病及びその予備群のかたを日頃から診療する主治医(かかりつけ医)が、より早い段階から適切な医療及び生活指導を提供し、糖尿病専門医と適切連携を行える体制の整備、地域における糖尿病診療の窓口となる医師の養成を行い、円滑な医療連携の推進を図るものです。平成28年度から養成を開始し、令和4年3月現在、328名の医師に相談医として活躍していただいています。
おおいた糖尿病相談医 設置要綱 [PDFファイル/84KB]
様式4号 研修会等指定申請書 ※単位申請の方はこちらから [PDFファイル/42KB]
【おおいた糖尿病相談医更新研修の申請方法について】
1.様式第4号に必要事項を記載
2.大分県医師会地域保健課へ提出
E-mail:chihoka@oita.med.or.jp
Fax :097-532-9121
●登録プレート
●おおいた糖尿病相談医の設置について
※近隣の専門医の検索(日本糖尿病学会ホームページ) → 大分県内の専門医一覧
(1)特定健診等で、糖代謝異常を指摘され、「医療機関受診」を進められた方へ、適切な介入を行います。
(2)軽症の糖尿病患者の日常診療、及び管理について中心的な役割を担います。
(3)糖尿病専門医療機関や慢性合併症治療を行う医療機関と連携します。
(4)糖尿病療養指導士等をはじめ、地域の多職種と連携し、診療に当たります。
(5)地域における保健所や市町村と連携を行います。
診療時間や診療内容については、医療機関により異なりますので、受診する際には医療機関にお問い合わせください。
おおいた糖尿病相談医の一覧(令和5年6月7日時点) [PDFファイル/186KB]
糖尿病の治療に必要なインスリンを発見したカナダのフレデリック・バンティング博士の誕生日にちなんで11月14日は「世界糖尿病デー」と制定されました。またこの日を含む1週間は「全国糖尿病週間」です。世界糖尿病デーのキャンペーンには、青い丸をモチーフとした「ブルーサークル」が用いられます。
大分県内では、大分県糖尿病対策推進会議の共催により世界糖尿病デー記念講演会2022in大分として以下の取り組みが開催されました。
令和4年度の取組
世界糖尿病デー記念講演会2022in大分
「働き盛り世代の糖尿病の予防と治療の最前線」
日時 令和4年11月20日(日曜日)午前10時から11時
場所 J:COMホルトホール大分 大ホール(会場+オンライン配信)
特別講演
「働き盛り世代に糖尿病の予防と治療の最前線」
関東労災病院糖尿病内分泌内科 前部長
虎の門病院 糖尿病内科 非常勤 講師 浜野 久美子 氏
世界糖尿病デー記念講演会2022in大分 [PDFファイル/419KB]
令和3年度の取組
世界糖尿病デー記念講演会2021in大分 ~ 糖尿病の腸(超)いい話 ~
日時 令和3年11月14日(日曜日)午前10時から11時
方法 オンラインでの開催(Zoomを利用)先着当日300名(申し込みは不要)
特別講演
(1)「腸活で糖尿病合併症を防ぐ」
大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座 講師 後藤 孔郎 氏
(2)「腸を元気に!!腸活で血糖コントロール!」
大分大学医学部附属病院 栄養管理室 管理栄養士 廣田 優子 氏