ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 大分県の統計ポータルサイト > 景気動向指数の見方

本文

景気動向指数の見方

印刷ページの表示 ページ番号:0000005574 更新日:2010年1月1日更新

DI(ディフュージョン・インデックス)の概要
目的 DIは景気に敏感な諸指標を選び、そのうちで上昇(拡張)している指標の割合を示すもので、景気局面の判断、予測、景気の転換点の判定に用いる。
DIの作成方法 採用系列の各月の値を3か月前の値と比較し、増加している場合は+、減少している場合は-、変化がない場合は0(保合い)とし、先行、一致、遅行の各系列について、次式により増加した系列の割合を表したものをDIとする。

   DI=拡張系列数/採用系列数×100(%)                            
      ただし、保合いの場合は、0.5とカウントする。

DIの見方
  • DIは0~100(%)の間で変動し、50%を上回っている期間は景気の拡張期であり、50%を下回っている期間は景気の後退期となる。

  • DIが50%ラインをを上から下に切る時点が拡張期から後退期への転換点(景気の山)となり、50%ラインを下から上に切る時点が後退期から拡張期への転換点(景気の谷)となる。

 ただし、景気動向指数の動きから景気の局面を判断する場合、次のような点も考慮して判断しなければならない。

  1. 景気拡張または後退の期間が極めて短い場合は、景気の拡張・後退局面ととらえることは適当でない。

  2. DIは景気の各部門への波及の度合いを表すものであり,景気変動が多くの部門に波及した時が景気の転換点と考える。景気がいいか悪いかは一応50%ラインが目安だが,近年,部門間のばらつきも目立ってきているので,景気局面を判断するに当たっては,大半の部門に景気変動が波及していることを確認することが必要である。

  3. DIは景気局面の方向性を表すものである。そのためDIの大きさ自体は景気の拡張・後退の大きさとは直接関係はない。
  4. DIの月々の動きには、不規則な要因の影響が考えられるため、基調的な判断は3か月程度DIの動きを観察する必要がある。
累積DIについて

 累積DIは、次式のように毎月の指数から50を引いた数値を累積して作成する。各指数から景気判断の基準となる50を引くことで、景気の拡張・後退の動向だけを累積させた値であり、各月のDIからは不明瞭な循環的変動をスムーズな曲線で表せることが利点である。
               
     t月の累積DI = 累積DI(t-1)+(t月のDI-50) 

CI(コンポジット・インデックス)の概要
目的 CIはDIでは計れない景気の量感(景気の強弱)を計測する指標である。

CIの作成方法
 簡単に言えば、DIで用いられる各系列の前月からの変化率の加重平均(平均変化率)を計算し、それを累積させることで作成される。

 CIについては、内閣府経済社会総合研究所が詳細な作成方法を「速報資料」の中で紹介しているので、参考にしていただきたい。

(参考サイト)
    内閣府経済社会総合研究所ホームページ