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「入退院時情報共有ルール」とは、患者さんの入退院時において、病院とケアマネジャーの双方が、患者さんの情報を共有し確実に引き継ぐため、「どのような患者さんを、どのタイミングで、どんな情報を、どうやって共有するか」についてルール化したものです。
※大分県では、国のモデル事業として平成26年度に中部圏域(大分市、臼杵市、津久見市、由布市)で先行して情報共有ルールが策定され、平成27年度から運用が開始されています。平成27年度には、大分県内の全ての圏域でルール策定に取り組むこととなりました。
お互いに歩み寄り、顔の見える関係で協力しあうことが大切なため、豊肥圏域(竹田市・豊後大野市)の全ての病院と居宅介護支援事業所に参加を依頼し、何度も検討会を重ねてきました。
連携のために自分達ができることは何か、患者さんを地域で支えるために何が必要か、お互いに意見を出し合い、この地域の実情に沿った情報共有ルールを検討していきました。
平成27年11月中旬~12月末の期間中に入退院したケースについて、情報共有ルール案に従って試行運用を行い、チェックシートを用いた評価を実施しました。
その結果、お互いに意識的に連絡を取り合ったことで退院時の連絡・調整の実施率がアップしたことがわかりました。
検討会や試行・モニタリングの結果を踏まえ、病院やケアマネジャーのみなさんのご協力のもと、豊肥圏域版「入退院時情報共有ルール」を平成28年2月に決定し、同年4月から運用を開始することとなりました。
ルールは一度作成して終わり、ではありません。これから実際にルールを運用し、課題や改善点などについて検証しながら、患者さん本位のさらによりよいルールへとつくりあげていくことが重要となります。