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春から秋にかけて、登山やキャンプなど野外活動を楽しむ機会が増えます。
野山に行くと、「食べたことがありそうなキノコ」「美味しそうなニラのような葉っぱ」など
食べられそうな植物を見かけることがあるかもしれません。
「せっかく見つけたから、屋外でバーベキューにしたり、おでんに入れたら美味しそう」と思うかもしれません。
「よく火をとおせば大丈夫!」と思うかもしれません。
しかし、そのような植物を食べて食中毒になる事例が全国で多発しています。
加熱しても毒はなくなりません。
植物が原因の食中毒では、最悪の場合、死亡することもあります。
食べられそうだと思っても、
絶対に【採らない・食べない・売らない・人にあげない】でください。
屋外で調理をする際には、店頭で販売されているものを購入するようにしましょう。
また、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
キノコの誤食による食中毒は全国で発生しており、
大分県でも令和3年に毒キノコである「ツキヨタケ」による食中毒が発生しています。
特に、毒キノコによる食中毒は、秋(9~11月)にもっとも患者数が多くなります。
毒のないキノコを判別することは難しいため、
食用だと確実に判断できないキノコは、
絶対に【採らない・食べない・売らない・人にあげない】でください。
大分県衛生環境研究センター化学担当では、食中毒発生時の検査に関する調査研究を行っています。
詳しくは、センターだより(No.33(2024年3月))をご覧ください。
キノコ以外の植物でも誤食による食中毒は全国で発生しており、
大分県でも令和3年、4年と2年連続で「クワズイモ」による食中毒が発生しています。
クワズイモは、食用の「サトイモ」や「ハスイモ」と似ているため、誤って食べることがあります。
野山でなくても、自宅の庭や畑でも植えた覚えのない植物の誤食による食中毒が発生しています。
食用だと確実に判断できない植物は、
絶対に【採らない・食べない・売らない・人にあげない】でください。
大分県衛生環境研究センター化学担当では、食中毒発生時に原因特定のための検査を行っています。
詳しくは、センターだより(No.29(2020年3月)、No.32(2023年3月))をご覧ください。