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酸性雨について

印刷ページの表示 ページ番号:0002283330 更新日:2024年11月20日更新

酸性雨とは?

 酸性雨とは、工場の煙や自動車排ガスなどに含まれている「硫黄酸化物」や「窒素酸化物」などの大気汚染物質が、空気中で酸性の強い「硫酸」や「硝酸」に変化し、雲の中の水滴に溶け込んで、雨や雪として降ってくる現象をいいます。
「酸性雨」というと雨のイメージがありますが、広い意味では、ガス(気体)や空気中を漂う「ちり」が地面に直接降ってくる「乾性沈着(かんせいちんちゃく)」も酸性雨に含まれます。

酸性雨のイラストです。

※ 硫黄酸化物や窒素酸化物について、もっとよくお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。

酸性雨の影響について

 屋外に建てられた銅像をさびさせたり、コンクリート製の建物を劣化させたりします。
また、長期間にわたって酸性雨が降り続くと、土壌が酸性化して森林が衰退したり、湖沼が酸性化して魚が棲めなくなってしまうと言われています。

酸性雨のイラストです。

大分県の取り組みについて

 大分県衛生環境研究センターでは、全国環境研協議会の第6次酸性雨全国調査に参加し、各都道府県などと連携して、酸性雨の調査研究を行っています。
大分県の雨水のpHは4.5-4.9の間で推移しています。

pHの経年変化のグラフです。

参考:pHについて

 酸性雨の程度を表す指標として、pH(ペーハー、ピーエイチ)が使われています。
pHが低いほど酸性が強く、高いほどアルカリ性が強いです。
 空気の中にある二酸化炭素が雨水に溶けて炭酸イオンとなるため、人為的な汚染のない状態であっても雨水のpHは5.6程度(弱酸性)になるとされています。

 そこで、pHが5.6以下の雨のことを、一般的に酸性雨と呼んでいます。

pHの目安をイラストにしたものです。

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