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大分県では、2013年3月(平成25年3月)に大気環境移動測定車「ほしぞら号」を整備して、一般環境や交差点の大気環境のモニタリングを行っています。
※ 「ほしぞら号」という愛称は、2014年(平成26年)に玖珠町で「星空の街・あおぞらの街」全国大会が開催されたことにちなんで名付けられました。
大分県では、県内各地に大気常時監視測定局を設置して大気の汚染状況をモニタリングしていますが、測定局が設置されていない市町村(竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、姫島村、九重町、玖珠町)もあります。
そこで、測定局が設置されていない地域に、一定の期間「ほしぞら号」を設置し、大気の状況をモニタリングしています。
自動車排気ガスで周辺の大気がどのぐらい汚れているかを調査するため、交差点の近くに「ほしぞら号」を設置して、モニタリングをしています。
「ほしぞら号」では、次のような大気汚染物質をモニタリングしています。
このうち、二酸化硫黄等については、人の健康を保護するとともに生活環境を保全する上で望ましいとされる「環境基準」が定められています。
物質名 | どんな物質? | 主な発生源 | どんな悪影響がある? | 大気に関する環境基準 |
二酸化硫黄(SO2) | 無色で特有の刺激臭を持つ気体 | 硫黄を含む化石燃料等の燃焼 (ボイラーや自動車の排気ガス) |
(1) ぜん息や気管支炎を引き起こす(※ 四日市ぜんそくの原因) (2) 酸性雨の原因物質の1つ |
1時間値の1日平均値が0.04ppm以下 かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。 |
一酸化窒素(NO) | 無色、無臭の気体 | (1) 窒素を含む燃料の燃焼 (2) 空気中での燃焼 |
(1) 酸性雨の原因物質の1つ | (環境基準は定められていません。) |
二酸化窒素(NO2) | 赤褐色で、刺激臭を持つ気体 |
(1) 咳、たんを引き起こす |
1時間値の1日平均値が0.04ppm~0.06ppmまでのゾーン内 または それ以下であること。 | |
一酸化炭素(CO) | 無色、無臭の気体 | 物の不完全燃焼 (自動車の排気ガス 等) |
濃度が高くなると、頭痛・吐き気・耳鳴りなどの中毒症状を引き起こす | 1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下であること。 |
光化学オキシダント(Ox) |
「光化学スモッグ」の原因となる大気中の酸化性物質の総称 主成分はオゾン |
大気中での光化学反応 | 目や喉の粘膜を刺激 | 1時間値が0.06ppm以下であること。 |
浮遊粒子状物質(SPM) | 大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、粒径が10μm以下のもの | (1) 物の燃焼 (2) 土壌、海塩 (3) 大気中の光化学反応 など多種多様 |
肺や気管等に沈着しやすく、呼吸器への影響があるとされる | 1時間値の1日平均値0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること。 |
ppmは「100万分の1」を表す言葉です。
100% = 1,000,000ppm
1% = 100分の1 = 10,000ppm
ほしぞら号による調査結果をお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。
環境基準について、もっとよくお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。
大気常時監視測定局によるモニタリング結果をお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください。