本文
住環境によって飼うのに適した犬の種類は異なりますが、鳴き声などによる近隣への迷惑の防止やしつけ等の犬とのコミュニケーションを容易にするため、犬はできれば室内で飼いましょう。
特に集合住宅、過度に住宅が接しているような場合は、室内飼いをお勧めします。
猫は室内で飼うのが基本です。
猫にとって屋外は感染症や交通事故等の危険がいっぱいです。また、屋外での飼養は地域住民にふん尿で迷惑をかけることもあり、トラブルの元になりかねません。
猫の室内飼いは、上下運動のできる場所やリラックスできる場所を用意するなど、心理的、肉体的なストレスを与えないように配慮すれば可能です。
不妊去勢手術は、大声で鳴いたりする発情期の行動やマーキングなどを少なくし、室内飼いに適した穏やかな性格にするために有効です。
また、早期の不妊去勢手術は、繁殖行動や性ホルモンに関係する多くの病気やケガのリスクを低減し、犬や猫が健康で長生きすることにつながります。
室内で飼養している犬や猫が、戸締まりの不備や雷等の大きな音に驚くことにより屋外に逃げ出すことがあります。
飼い主さんの元に早期に帰ることができるよう、法律で義務づけられている犬の鑑札・注射済票とともに、迷子札やマイクロチップを装着して下さい。
犬や猫は家族の一員、パートナーです。犬や猫は人の感情を良く汲み取りますので、穏やかな気持ちで犬や猫に接することができるよう家族の間でもこころがけましょう。
また、犬や猫は人とは異なった生き物です。家族の一員とはいえ、犬は犬として、猫は猫としてある程度距離をもって接しましょう。
犬や猫は夏場などの高温が苦手です。
西日が強く当たるような環境や夏場に留守にするような場合、エアコンをかけるなど、適度な室温、湿度を保つ必要があります。その際、エアコンの風が直接犬や猫に当たらないよう注意しましょう。
また、いつでも自由に新鮮な水が飲めるようにしておく必要があります。
フローリングなどで滑って関節を痛めるなどの事故が起きることがあります。滑る場合にはカーペットを敶くなどして、歩きやすくしてあげましょう。
カーペットはよく掃除をして清潔にしましょう。
犬や猫は、いろいろなものを口にしたり、観葉植物や電気製品をかじったり、物を動かして高いところにあるものを落としたりと、思わぬ行動による事故をおこす可能性があります。
普段からのしつけと同時に、事故を起こさないような室内環境に気を配る必要があります。
タバコの副流煙は人だけでなく一緒に暮らす犬や猫の健康にも悪影響を与える可能性があります。受動喫煙の害に気をつけてください。
消臭剤、殺虫剤などの化学薬品にも注意して、犬や猫の近くで使用することは控えましょう。
また、スプレーなどをまくと下に溜まりますので、換気を良くするようにしましょう。
犬や猫は壁紙の接着剤など、いわゆるシックハウス症候群の原因物質になるようなものに対しても敏感です。これらの化学物質は、嗅覚の鋭い犬や猫には想像以上のストレスとなる可能性があります。
ノミ、ダニ、ハエなど衛生害虫の発生を防止するため、こまめに掃除を行いましょう。