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ペットを飼っているみなさまへ(新型コロナウイルス感染症情報)

印刷ページの表示 ページ番号:0002093334 更新日:2020年12月24日更新

新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は、ヒト-ヒト間での飛沫感染と接触感染であると考えられています。

現時点の情報では、感染したヒトからペットに感染する事例は海外で数件確認されていますが、ペットがヒトの重要な感染源となるという証拠はないとされています。

ペットを触った際は石けんや水で手を洗ったり、過度な接触を避けるなどの通常の動物由来感染症対策として行っている一般的な衛生管理を実施しましょう。

 

新型コロナウイルス感染等によりペットの世話ができなくなる事態に備えて、ペットを預けるための準備をしておくことが大切です。(家族等にペットの世話をお願いできない場合は、知人にお預けいただくか、ペットホテル等を利用いただくことが必要になります。)

災害時と同様に事前の準備が大切です。
・ご家族や知人など信頼して預けることができる方に連絡し、いざという時にあずかってもらえるようにお願いしておきましょう。
・ペットホテルについても事前に調べておきましょう。
・ペットを預かってもらう上で必要な飼育上の注意点などの情報をまとめておきましょう。
 (ペットの名前、年齢、性別、性格、健康状態、かかりつけの動物病院、飼育の注意点など)
・飼育に必要な用具を準備しておきましょう。 (リード・遊び道具・首輪、常備薬・療法食など)

ペットを預ける際には、相手の方への感染防止対策を徹底してください。
・感染された方が、直接ペットホテルや知人の方に受け渡しをすることは避けてください。
・ご家族や知人など預かり先の方が自宅まで受け取りに来てもらう場合は、飼い主がペットをケージ等に入れて玄関先に置いて、受取り側が受け取るなど、直接の接触を避けるようにしてください。
・ペットホテルなどに預ける場合は、知人の方などに依頼し、接触をしないよう引渡してペットホテル等まで送っていただいてください。

ペットを飼っているみなさまへ
「ペットを飼っている皆さまへ -新型コロナウイルスへの対応 -」(令和2年5月12日時点版)  [PDFファイル/604KB]

厚生労働省Q&A

「動物を飼育する方向けQ&A(新型コロナウイルス感染症)令和2年7月7日現在」より

問1 新型コロナウイルスは、飼育しているペットに感染しますか?
 これまでに新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例報告されています。また、動物園のトラやライオンの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。
 ただし、新型コロナウイルスは主に発症したヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染により感染することが分かっており、現時点では、ヒトから動物への感染事例はわずかな数に限られています。
問2 新型コロナウイルスに感染したペットではどのような症状がありますか?
 これまでのとろ、イヌでは明確な症状認されていませんが、ネコでは呼吸器症状・消化器症状があったとの報告があります。
 

問3 新型コロナウイルスが飼育しているペットから人に感染した事例はありますか?
   また、ペットを飼育する上で注意すべきことはありますか?

 これまでのところ、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例は報告されていません。
 一方で、ネコは、新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いとの報告があり、実験室内での感染実験では、ネコが他のネコに感染させ得るという結果が報告されています。また、オランダのミンク農場でのミンクの大量感染事例では、新型コロナウイルスに感染したミンクから人へ感染した可能性のある事例が報告されています。
 新型コロナウイルス感染症に限らず、動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控えるとともに、普段から動物に接触する前後で、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにしてください。特にペットの体調が悪い場合はできる限り不必要な接触を控えましょう。
 

(参考)厚生労働省動物由来感染症ホームページ

動物由来感染症啓発資材:「近すぎず、適切な距離でおつきあい」

問4 新型コロナウイルスはコウモリ由来というのは本当ですか?
 新型コロナウイルスの自然宿主は現時点では不明です。その遺伝子配列がコウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、コウモリがこの新型コロナウイルスの起源となった可能性が考えられていますが、明確なことはわかっておりません。

 (参考)国立感染症研究所ホームページ 
      日本ウイルス学会ホームページ

問5 犬を飼育していますが、 狂犬病のワクチンは6月30 日までに打たないといけないのですか? 

 犬を飼育されている方は、狂犬病予防法に基づき毎年4月1日から6月30日までの期間に飼育している犬に予防注射を受けさせる必要があります。
 しかしながら、今年は、新型コロナウイルス感染症の発生又はまん延の影響によるやむを得ない事情(緊急事態宣言の発令に伴う外出自粛、動物病院の混雑による3密防止等)により6月30日までに予防注射ができなかった場合は、7月以降(遅くとも12月31日まで)に予防注射を行うことも可能です。
 ただし、上記措置は、犬の狂犬病予防注射を行わなくてもよいとしたものではありません。飼育している犬への狂犬病予防注射は、飼い主の大切な義務ですので、適切な時期に必ず予防注射をお願いします。
 また、動物病院を受診する際は、待合室での混雑を避けるため事前に電話連絡で相談するなど、集団感染を防ぐための配慮をよろしくお願いします。

(関連情報)狂犬病予防法施行規則の一部を改正する省令の施行について(施行通知) [PDFファイル/106KB]

国際獣疫事務局 OIE Q&A

World Organisation for Animal Health:OIE「Questions and Answers on the 2019 Coronavirus Disease (COVID-19)」令和2年6月9日時点版より

問 動物は新型コロナウイルス感染症に感染するでしょうか?
現在、新型コロナウイルス感染症の症例は、広く人の集団において広がっており、感染した人との濃厚接触を通じて、特定の動物種が感染する可能性があります。新型コロナウイルスの動物への感染は動物や人の健康や動物福祉、野性動物の保全や生物医学的研究に影響を与える可能性があります。
 実際に、新型コロナウイルスに感染した人や感染が疑われる人との接触後に、猫(飼い猫及び大きなネコ科動物)、ミンク及び犬が新型コロナウイルス検査で陽性となりました。これら事例の猫は、呼吸器や消化器症状を含む臨床症状を示しました。また、農場におけるミンクの事例では、呼吸器症状と死亡率の増加が特徴的な事例でした。
 いくつかの動物種が新型コロナウイルスに感染していますが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは人から人への感染によるものであり、これら動物の感染が引き起こすものありません。
 OIEに報告されたこれら事例の詳細情報については、OIEウェブサイトの「Events in Animals」のページをご覧ください。
 新型コロナウイルスに対するさまざまな動物種の感受性についてより理解し、かつ感受性のある動物種の感染動態を評価するための研究が進められています。これまでのところ、実験での研究による知見では、家きんや豚は新型コロナウイルス感染の影響を受けにくいことが示されています。
 研究室における調査研究の結果では、これまでに調査された動物種の中では、猫が新型コロナウイルスの影響を最も受けやすい種であり、臨床症状も示し得ることが示唆されています。研究室内では、猫が他の猫に感染させ得るという結果も得られました。フェレットも感染しやすいように考えられますが、臨床症状を示すことは少ないようです。研究室内では、フェレットは他のフェレットに感染させ得るという結果も得られました。フェレットは、ワクチンや治療法の評価といった将来的な研究のための有益なモデルとして役に立つかもしれません。ゴールデンハムスターやカニクイザル、アカゲザルは一貫して感染する可能性があり、臨床症状も示し可能性があります。犬は感染しやすいように見えますが、フェレットや猫よりも影響を受けにくいようです。エジプトフルーツコウモリも研究室内では感染しましたが、病気の徴候は示しませんでしたが、フルーツコウモリは他のフルーツコウモリに感染させ得ると考えられます。
 
問 新型コロナウイルスの感染の疑いがある人や感染が確認されている人と伴侶動物やその他の動物が濃厚接触する場合、どのような予防措置を講じる必要がありますか?
 現在、新型コロナウイルス感染症の人での感染拡大において、動物が疫学的役割を担うという証拠はありません。しかしながら、ミンク農場での感染事例の報告は、これらの環境において、新型コロナウイルスに感染したミンクから人への感染の可能性を示唆しています。
 これは、動物と人は人獣共通であるこのウイルスの影響を受ける可能性があるため、新型コロナウイルスの疑いがある人や感染が確認されている人は、動物との接触を制限することを勧めます。
 動物の取扱いや世話をするときは、基本的な衛生対策を常に実施する必要があります。これには、動物、動物のフードや動物が使う用品を扱う前後での手洗いが含まれます。また、動物とのキスや、動物に舐められたりすること、食べ物をシェアすることも同様に避けるべきです。
 新型コロナウイルスの感染疑いがある人や感染が確認されている人は農場の動物、動物園動物、その他飼育動物や野生動物等の動物と直接接触することを最低限に抑える必要があります(特に、研究により新型コロナウイルス感染症に感受性があると考えられる種)。適切な方法としては、農場や動物園、動物保護施設等で動物の個体群と接触する人は、適正かつ効果的なバイオセキュリティ対策を常に実施する必要があります。
 新型コロナウイルスに感染している人は、ペットとの濃厚な接触を避け、動物の世話ができる他の方に依頼することが望ましいと考えます。もし、感染した人が世話をしなければならない場合は、適切な衛生習慣を維持し、可能であればマスクを着用する必要があります。また、新型コロナウイルスに感染した人が飼っている動物については、できる限り屋内で飼育し、国または地域における外出自粛等の推奨事項に従い、それらの動物との接触をできるだけ避けるようにしてください。
 オランダ政府による最新の報告を考慮すると、新型コロナウイルス感染症が動物に感染することを避けること、感染した際には、動物間や人への拡散を減らすこと、動物がレゼルボア(病原巣)となるリスクを減らすことといった、ミンク農場においては、リスクに応じた対策を考える必要があります。
 なお、伴侶動物の福祉を損なう恐れがある対策を講じる正当な理由はありません。

 

世界保健機関Q&A

World Health Organization: WHO「Q&A on coronaviruses (COVID-19)」令和2年4月17日時点版より

問 新型コロナウイルス感染症は飼っているペットやほかの動物から人に感染しますか?
 感染した人と接触した何匹かの犬や猫(飼い猫とトラ)は、新型コロナウイルスの検査で陽性を示しました。加えて、フェレットについても、感染しやすいように考えられています。研究では、猫とフェレットはそれぞれの種の別の個体に感染させ得るとの結果があります。しかしながら、これらの動物たちが人に新型コロナウイルスを感染させ、ウイルスを広げる役割を担うという証拠はありません。新型コロナウイルスは、主に、感染した人の咳、くしゃみ、会話の際の飛沫を通じて広がるものです。
 農場で飼育されているミンクからも新型コロナウイルスが検出されました。大部分のミンクは、農場で働く人から感染しています。いくつかの例では、人から感染したミンクは他の人に感染させました。これらは、動物から人への感染の最初の報告例です。
 引き続き、新型コロナウイルスに感染した方や感染のリスクがある方は、伴侶動物や他の動物との接触を控えることを推奨します。動物の取扱いや世話を行う場合は、一般的な衛生管理を常に行う必要があります。これには、動物とのキス、動物に舐められたりすること、食べ物のシェア、フードのシェアと同様に、その動物、フード、その他の用品を扱った後の手洗いも含まれます。
 WHOは、この件や他の新型コロナウイルスに関する内容について、最新の調査を引き続き注視しており、新たな調査結果が確認され次第、更新する予定です。

公益社団法人日本獣医師会「新型コロナウイルス感染症に関する情報」へのリンク

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