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特集 新たな幕開け!芸術文化が開花する。地域がつながる
風紋 大分県の「地方創生」
トピックス これからのむし歯予防はフッ化物洗口
県民ひろば 密着!県職員の一日リポート~薬剤師編~
お薦め図書コーナー 心ひらいて とよの国の食彩
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新時代おおいたNO.99 [PDFファイル/15.08MB]
今年の春、大分県は大分県立美術館OPAMの開館や東九州自動車道の県内全線開通など、100年に1度ともいわれる好機を迎えます。
おんせん県おおいたの魅力に磨きをかける2つの大きな展開に焦点をあてご紹介します。
大分県立美術館 OPAM 3階ホワイエ
大分県立美術館のコンセプトは
●五感で楽しむことができる
●出会いによる新たな発見と刺激のある
●自分の家のリビングと思える
●県民とともに成長する、の4つ。
設計は2014年3月に建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞した坂茂氏。シンプルな箱形の建物を下層はガラスで覆い、開放的な作りになっています。上層の外壁は竹工芸を彷彿させる木造の印象的なデザインです。また、向かい側にあるiichiko総合文化センターと屋根付きのペデストリアンデッキ(歩行者専用通路)で結ばれています。
館長は西武美術館・セゾン美術館やフリーランスの学芸員として数々の展覧会を手がけ、美術界の注目を集める異才、新見隆氏。美術館では年4回程度の企画展に加え、大分が誇る約5000点の所蔵品から厳選したコレクション展を開催するほか、ワークショップやレクチャーなどを開催予定です。さらに、カフェやショップなども併設し、誰もが気軽に立ち寄れる空間を提供します。
◆◆開館記念展 VOL.1◆◆
モダン百花繚乱「大分世界美術館」
大分が世界に出会う、世界が大分に驚く「傑作名品200選」
【会期】 4月24日(金)~7月20日(月・祝)
※会期中に展示替えを5日間程度行うため、その間は展示をご覧いただけません。
古来、異文化との交流を通じて新取の気風に富んだ独特の文化を築きあげ、多くの芸術家を輩出してきた大分。
開館記念展ではこうした芸術風土を踏まえ、「モダン」をキーワードに精選された古今東西の巨匠の名品が、ここ大分の地で出会い、地元の美術とも響き合う壮麗な百花繚乱の美の世界を紹介します。
ダリ、ミロ、ターナー、マティス、モンドリアン、田能村竹田、福田平八郎、高山辰雄、宇治山哲平、生野祥雲斎ら、絵画・工芸・デザインなどの生活芸術のほか、約200点の作品を展示します。
◆◆ 『描く!』マンガ展◆◆
マンガの今、マンガの明日
【会期(予定)】 8月1日(土)~9月23日(水・祝)
「進撃の巨人展WALL OITA」
【会期(予定)】 8月1日(土)~8月30日(日)
第51 回大分県美術展
【会期(予定)】9月29日(火)~10月18日(日)
≪開館時間等≫
原則、無休(ただし、展示替えなどで展示をご覧になれない期間や設備点検などで休館する場合があります。)
開館時間:日曜日~木曜日 午前10時~午後7時
金曜日~土曜日 午前10時~午後8時(いずれも入館は閉館の30分前まで)
新見 隆 館長
大分県立美術館ってどんなとこ?
今ここにしかない、他のどこにもない、驚きと出会いの場です。“異質なもの”が出会い融合する面白さ、大分の歴史、伝統、文化を、新しい、大分でしかない楽しみ方で感じてもらいます。
また、作品を見るだけでなく、館内に入ってくる光や陰影、空気など環境全体を味わい、身体全体で感じる場所です。街に開かれた美術館はカフェで食事をしたりお茶を飲んだり、味覚も含め、まさに五感で楽しんでいただける憩いの場。
楽しみ方は?
美術館は“心の遊び場”です。それも、ルールのない遊び場。作品を見るのに決まりはありません。あらゆる楽しみ方があるのが美術館です。おもしろい、つまらないなど、一人一人の見方、感じ方が違っていいのです。違いを確認し、受け入れる、自分なりの目をもつことが大切です。本当の美術館というのは、一人一人のなかにあるもので、目にみえないものなんだと思います。
大分の皆さんへ
大分の核心となるような日本一面白い美術館にしていきます。企画展もさまざま準備していますので、少なくとも季節ごとに一回は来ていただきたいですね。美術館の春夏秋冬の変化を満喫してください。楽しまなければ損ですよ(笑)。
大分県立美術館の教育普及では、身体と感覚を使った美術体験を行います。布、紙、土など身近な素材に触れながらその魅力を発見したり、想像力と創造力を使った遊びから生まれるコミュニケーションと表現、そして展示室で作品を見るなど、さまざまな活動を行います。
開館後には県内の全小学生6万人を美術館に招待するのをはじめ、子どもからお年寄りまですべての人が楽しめるようなワークショップやレクチャーなどの講座を開催する予定です。詳細は決まり次第、美術館のホームページなどでお知らせします。
2014年10月実施 「色々カラーテープ」大分市立長浜小
問 大分県立美術館 ☎ 097-533-4500
展覧会をご覧になった後に、カフェでくつろぎのひと時はいかがでしょう?県産食材をふんだんに使った料理など、美術館ならではのオリジナルメニューもご用意しています。また、ミュージアムショップではアーティストや県内事業者とコラボレーションしたオリジナルグッズも販売します。
「大分県芸術文化友の会 びび」 お申込みはこちらから!←クリック
JR大分駅ビルの開業、大分県立美術館の開館と続き、新たな展開を迎える大分市中心部の商店街では、美術館のタペストリーを掲示するなど、まちなかを賑やかに盛り上げていこうとさまざまな企画を考えています。
ゴールデンウィーク期間中には、商店街加盟店、トキハ本店、大分フォーラス、アミュプラザおおいたなどとの連携による「大抽選会イベント」を企画中。また、美術館の企画展と連動した取り組みも予定しています。
さらに、車でお越しの方に耳より情報! 株式会社大分まちなか倶楽部では、駐車場の満車空車情報が携帯電話などから一目で分かる便利な駐車場案内システム「パーキングナビ」を3月から運用開始します。ぜひご活用ください。
(株)大分まちなか倶楽部 事業統括部 課長 吉田可愛さん
問 (株)大分まちなか倶楽部 ☎ 097-573-7377
今年の目玉は大分県立美術館と東九州自動車道だけではありません。7月1日から9月30日まで開催される、「おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーン(おおいたDC)」(※)も大注目。大分県での開催は20年ぶり。県内各市町村では魅力的なイベントやモデルコースを用意するなど準備を着々と進めています。「おんせん県おおいた」が全国から注目される絶好の機会です。皆さん、笑顔で温かい「おもてなし」をしましょう。
(※) 地方自治体及び地域の観光事業者等がJRグループと連携して行う国内最大規模の観光キャンペーン
東九州自動車道の豊前IC~宇佐IC間が3月1日に、佐伯IC~蒲江IC間が3月21 日に開通します。北九州~大分~宮崎間がほぼつながり、九州を一周できるネットワークが形成されるほか、陸、海路を通じてつながる本州や四国からの観光や物流などが活性化することで、各産業分野の発展に大きな効果が期待されます。
東九州自動車道は、北九州市を起点とし、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県を結び、鹿児島市に至る全長約436kmの高速道路。昭和41年に4県1市で「東九州自動車道建設促進協議会」を立ち上げてから半世紀、長年の悲願達成となります。
【生活の道】
通勤や買い物など日常生活が便利に
【命の道】
救急救命活動や緊急支援物資の輸送など人命を守る
【活力の道】
企業活動や観光などの産業の発展を支える
【新たな企業進出】
自動車産業の一大生産拠点を目指している北部九州では、物流の効率化、供給の定時制向上などにより、一層の活性化が期待されます。また、アクセスが強化され、県の物流拠点である大分流通業務団地や、各工業団地の利便性が高まることから、さらなる企業進出が期待できます。
【観光客を呼び込む】
自動車、バスなどでの移動時間が短縮され、より近くなった観光施設を楽しんでいただこうと、新たに観光パンフレットを作成したり、周遊型観光モデルコースを紹介するなど各地で観光誘客に向けた取り組みを進めています。