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2050年には、高齢者の一人暮らし世帯が全世帯の約2割を占め、高齢者の4人に1人が一人暮らしになるといわれています。
今回は、地域のつながりや支え合いを大切にして、一人暮らしでも、認知症になっても、安心して暮らしていける地域を目指して、県や市町村などで進めている取組をご紹介します。
「通いの場」は、高齢者が地域の公民館や公園など身近な場所に集まり、体操や趣味活動、交流などを楽しむ場です。楽しく活動することで元気になれるだけでなく、定期的に集まる場があることによって孤独・孤立状態の予防やお互いの健康状態も確認でき、地域をつなぐ役割を担っています。
大分県は、「通いの場」の参加率が10年連続で全国1位となっています。
県が作成した「めじろん元気アップ体操」は、筋力アップ効果が高く、多くの通いの場で行われています。
https://www.youtube.com/watch?v=grUWIarVMZE
市町村が行う介護保険サービスの一つに「短期集中予防サービス」があります。掃除や洗濯、買い物など身の回りのことができにくくなっている人を対象に、3か月から6か月の短期間で、できるようになりたいことができるようになることを目指すものです。
「短期集中予防サービス」を利用した方のうち、約8割の方が元気になり、地域でいきいきとした生活を送ることができています。
下の1~5のうち3つ以上の項目に当てはまり、日常生活に困りごとのある方は「短期集中予防サービス」の利用を相談してみましょう。
思い当たることはありませんか?
★短期集中予防サービスの詳細はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=_jVafUMrW1c
■フレイルチェックをしましょう
「フレイル」とは、加齢とともに、体や心のはたらき、社会的な繋がりが弱くなった状態のことです。体調を崩したり、通いの場を少しお休みするなどの活動量の低下によってフレイルの状態になる場合があります。フレイルの状態を放置すると、要介護状態になる可能性がありますが、早めに気づいて運動習慣や食習慣、社会参加などの予防法を実践することで、健康な状態に戻ることができます。
フレイルの早期発見・適切な予防に向けて半年に1回を目安に、フレイルチェックシートでご自身やご家族の体や心の状態をチェックしてみましょう。
★フレイルチェックシートはこちら
https://www.pref.oita.jp/soshiki/12300/frailcheck.html
地域や社会との繋がりが弱くなる要因の一つとして、認知機能の低下が挙げられます。認知機能が低下しても住み慣れた地域に暮らし、日常生活を送ることができるよう、地域に住む一人ひとりが認知症に関する正しい知識と認知症の人に関する正しい理解を深めることが大切です。
県では、認知症本人大使「大分県希望大使」を令和2年度に創設し、現在6名の方が、県民に向け、認知症への関心や理解を深めるための活動を行っています。
また、認知症の方自らが、同じ思いや不安を抱える方の暮らしを支える担い手「ピアサポーター」となり、行政と一緒に、認知症になっても安心して暮らしていける環境・地域づくりを進めています。
専門家ではなく、当事者だからこそ「できる・分かる・話せる」ことがたくさんあります。
認知症の人やその家族を支援し、地域で認知症の人々が暮らしやすい環境を整備するため、各市町村では、認知症地域支援推進員が活動しています。
「認知症かもしれないが、どこに相談したらよいかわからない」「家族の認知症の症状で困っている、対応方法を知りたい」「地域の中で認知症に関する学習会を開きたい」などお住まいの地域の推進員にご相談ください。
★認知症に関する情報はこちら「おおいた認知症情報サイトおれんじ」
(問い合わせ) 高齢者福祉課 097ー506ー2694