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特集1 未来を拓く 大分の道
インタビュー 地球低軌道環境観測衛星「てんこう」プロジェクト
【PDF版】新時代おおいたNo.123 [PDFファイル/7.61MB]
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中九州横断道路 竹田IC付近
大分県が将来に向け持続的に発展する上で、高規格道路網の充実・強化は不可欠です。県では、県内外の主要都市間等を結ぶ広域ネットワークの整備が着々と進んでいます。平成28年4月には東九州自動車道が北九州から宮崎市まで繋がり、その後も中九州横断道路、中津日田道路など、高規格道路のネットワークは、着実に進展しています。
こうした高規格道路網は、地域と地域を繋ぎ、人や物の移動を促進することで、企業立地や観光振興などの地域活性化の一翼を担うとともに、近年多く発生している自然災害や近い将来に発生が予測される南海トラフ巨大地震など、大規模災害における迅速な救急・救援を可能にする「命の道」としても重要です。
今年1月19日、地域高規格道路中九州横断道路の一部を形成する大野竹田道路(朝地~竹田間)が開通しました。
今回の開通で、大分市〜竹田市間の移動時間が約31 分短縮され、産業の活性化や地域の利便性向上などさまざまな効果をもたらすものと期待されています。
平成31年1月19日開通式(グランツたけた)
九州を代表する観光地である別府市と阿蘇市を結ぶ広域周遊ルートを形成するとともに、沿線地域に分布する岡城址や久住高原、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークなどの豊富な文化・自然資源を訪れる観光客の増加が期待されます。
竹田市内から大分市内の第三次救急医療施設への救急搬送が迅速化されるとともに、スムーズな走行が可能となることで患者の負担も軽減されます。
また、大分~熊本間の幹線道路の強靱化により災害時の安定的な物資輸送が可能となり、県内外の防災体制の一体的な強化が図られます。
輸送時間の短縮により輸送コスト低減や取引価格の上昇が期待されます。
大分県の独自ブランド「赤採りトマト」は竹田市が産地です。販売額の高い関東へと販路を拡大しており、生産意欲の向上、出荷量の増大にもつながると期待されています。
久住高原
用作公園
通勤や通学、買い物、救急搬送などで普段使用している道路をより安全で安心、快適に使うことができるよう、限られた予算を工夫しながら、道路整備を行っています。
交通量が多く、渋滞や歩道未設置等課題が多い幹線道路については、産業や経済の発展、交通安全の観点から、抜本的な改良事業を行っています。
比較的交通量が少ない地方部の道路については、地域の実情や道路の利用実態を踏まえ、1・5車線的道路整備手法(見通し確保や待避所設置などの局部改良)を積極的に活用し、低コストで早期に、安全性や走行性の改善を図っています。
国道217号(大分市白木工区)完成後
今年9月から始まるラグビーワールドカップ日本大会大分開催に向け、国内外のお客様をよりスムーズにお迎えするため、空の玄関口である大分空港のアクセス向上に取り組んでいます。
空港と地域を結ぶ空港道路では、4車線区間を延伸し、追い越し車線や中央分離帯の整備を行うことで、低速車による運転速度の低下や渋滞の軽減、重大事故の抑制など道路機能強化を図っています。
問 道路建設課 097-506-4573
城下町竹田で春を満喫してみませんか。
城下町竹田の春を彩る「岡城桜まつり」
日本桜名所100選に選ばれた「岡城跡」で繰り広げられる満開の桜の下の大名行列は、まるで戦国時代にタイムスリップしたようです。
問 竹田市観光ツーリズム協会 0974-63-0585
宮城地区周辺には樹齢300年を超える古庄家のしだれ桜や清水家の墓守桜など、しだれ桜の名所が17か所あり、毎年多くの見物客が訪れています。
問 宮城の里しだれ桜祭り実行委員会 0974-66-2014
(宮城分館、月・水・金の8:30~17:00)