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おおいた動物愛護センター全景
県と大分市が共同で設置・運営する「おおいた動物愛護センター」が2月17日にオープンしました。
センターは、動物の愛護や適正な飼養の普及啓発等、人と動物が共生する社会を実現することを目的に設置され、災害時には被災動物の救護拠点として、動物の収容や保護、同行避難者の受け入れも行います。
犬・猫の飼い方教室、ふれあいなどのイベントや譲渡会開催など、県民誰もが楽しみながら、動物を通じ、命の大切さや、動物との正しい関わり方などを学ぶことができる場を目指しています。
(1)みどりの広場
様々な用途で使用できる多目的広場。動物愛護の関心と理解を深める場として活用し、
イベントの会場にもなります。
9:00~17:00(休:12/29~1/3)
(2)みどりのドッグラン
事前登録を行い、1時間1頭300円で利用可能。飼い主と自由に利用できます。貸切(1時間2000円5頭まで)で使えるゾーンもあります。
9:00~16:00(休:月曜日、12/29~1/3)
(3)展示情報コーナー
動物愛護の啓発資料の展示や譲渡動物情報など動物と人との関わりを広く発信、啓発するコーナー。
9:00~16:00(休:月曜日、12/29~1/3)
(4)譲渡(犬・猫)飼養室
譲渡対象犬猫の飼養を行います。譲渡希望者が犬や猫の様子を見学できるようになっています。
(5)検査・治療室
動物の健康を守るエリア。保管している犬猫の疾病診断検査やワクチン接種、不妊・去勢手術などを行います。
(6)猫飼育モデル室
室内飼養を普及啓発するための部屋。
9:00~16:00(休:月曜日、12/29~1/3)
(7)ふれあいホール・屋外広場
譲渡希望者と動物のマッチングやしつけ指導、動物との正しい接し方等を実際に学べるスペース。
9:00~16:00(休:月曜日、12/29~1/3)
佐伯久さん(獣医師)
Q 開所までの想いは?
A 昭和の頃は、犬猫に関する苦情も多く、犬の処分が年間1万頭を超えていました。簡単にペットを手放す人も多く、人と動物、人とペットの関係をよくしたいという思いをずっと持っていました。
時代も変わりペットは家族の一員という考え方が定着する中、県内には犬猫の処分を行う管理所しかなく、譲渡会や保護した犬や猫の健康管理も十分にはできませんでした。また、正しいペットの飼い方や知識の情報発信をする場もなく、何とか動物愛護の拠点施設をつくりたいと願っていました。
Q 飼う前に大事なことは?
A ペットを飼おうと思っている人は、どんな動物なのか、世話は誰がするのか、お金はどのくらいかかるかなど、よく勉強してください。犬は15年、猫は20年一緒に暮らすことになります。万が一、病気や交通事故で自分が飼えなくなったらどうするのかまで考え、責任を持って飼い始めましょう。飼い始めてから、こんなはずじゃなかったのにと手放すことがないように。
Q どんな施設にしたいですか?
A 施設ができ、譲渡がいくら増えても、施設に入ってくる犬猫の数が減らなければ処分頭数も減りません。人と動物の関わり方や、命の尊さを学べる施設にしたいです。動物の命だけでなく、亡くなった動物から学び伝えられた「心」もつないでいきたいという思いから、花壇の土に処分された犬猫の灰を混ぜ、花を育てています。
また、ボランティア、障がいのある方、県獣医師会など多くの方に関わっていただき、県民の皆さんと一緒に運営していきたいです。人と動物だけでなく、人と人のつながりも感じ、人も動物も愛情豊かに暮らすことができる社会を実現したいですね。
問 おおいた動物愛護センター 097-588-1122
県では動物愛護センターをはじめ、様々な場所で獣医師が活躍しています。県の獣医師の仕事を食肉衛生検査所 江川章子さん(獣医師)に伺いました。
採用後、家畜衛生関係と公衆衛生関係に分かれ、家畜衛生関係では、家畜防疫や畜産振興技術の研究など、公衆衛生関係では、食品衛生・環境衛生の監視指導、動物愛護、と畜検査などの業務を行います。
入庁前は、地元福岡県の動物病院に勤めていました。獣医師というと動物病院をイメージする方が多いと思いますが、大学では動物の治療に関することだけでなく、様々なことを勉強します。県の仕事は、獣医師としての幅広い知識や技術を生かすことができるやりがいのある仕事です。また、獣医師以外の様々な職種の方と出会うことができ、世界が広がることも魅力のひとつです。
インターンシップなどで実際に体験してみると、公務員獣医師の仕事がよくわかり、興味を持ってもらえるのではないかと思います。ご参加をお待ちしています。
問 県人事課 097-506-2305