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epi.86 働く女性応援企業 株式会社川原建設を取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055389 更新日:2025年11月21日更新

まちづくりに貢献できる人材を育成

 

株式会社川原建設

創業は1964年。建設業『川原組』としてはじまり、土木・建設の分野からまちづくりに貢献してきました。現在は官公庁などの公共工事を数多く手がけ、さまざまな現場で同社の高い技術力が発揮されています。

現場のICT化によって建設現場の生産性向上を目指す国土交通省推進の「i-Construction(アイ・コンストラクション)」にもいち早く取り組み、「ICT時代に即した会社づくり」を実践。また、女性が働きやすい職場づくりに取り組む企業を大分県が認証する「キャリエール認証」、仕事と育児の両立を応援する企業認証「しごと子育てサポート企業認証」、若手の採用・育成に積極的な企業認定「ユースエール認定」などを取得。年齢や性別、経験値に関わらず、誰もが長く安心してキャリアを重ねられる職場環境の整備は、さらに加速していく予定です。

仕事もプライベートも大切にできる

長友さん画像工務第三課副主任の長友悠さんは、宮崎県出身。地元大学の農学部を卒業後、新卒で入社。「就職活動中にこの業界の仕事を知り、おもしろそうだと思ったのがきっかけです」とこの業界を目指した理由を教えてくれました。就職サイトから届いた案内を見て会社見学へ。そのときに、同社が手がけた構造物を見て、「何もなかった場所に、人の手でゼロからつくったものが後世に残っていく仕事」に魅力を感じたそうです。

土木・建設の分野に関しては、大学在学中に測量や土木に少しだけ触れた程度。専門的に学んでいたわけではありませんが、「あのとき勉強したことってこういうことか!と、日々の業務の中で繋がっていく感じですね」といいます。まだまだ男性のイメージが強い業界ですが、働いてみると性別は関係ないと実感。「若手を育てようという社風なので、先輩方をはじめ現場で関わる関係者のみなさんもとてもやさしいです」。

仕事画像

業務で扱う機器も進化しているため、測量や設計にかかる肉体的な負担が軽減。業務も効率化され、女性や若手も第一線で活躍できる業界へと進化しています。「特に夏場の作業は、帽子をかぶって、日焼け止めを塗って…と、紫外線ケアは徹底します(笑)。でも以前に比べて工期に余裕がある現場も増えていますし、休憩時間もきちんと取れます。業界全体の意識が変わっていますね」と、いわゆる“3K(きつい・汚い・危険)”ではなく、技術者を守る業界への進化を実感しています。

休日はメンテナンスに費やす時間を確保しているという長友さん。「マッサージに行ったり、カフェでくつろいだり。自分をご機嫌に保つために必要な時間ですね」と、笑顔で話してくれました。

誰もが第一線で活躍できる仕事

富高さん画像

長友さんと同じく宮崎県出身で、大学の後輩にあたる富高奈南さんは、工務第二課に所属。大学院まで進学して“木の菌”を専門に研究していたそうです。そのうち、コンサルタント的な仕事に興味を持ったといいますが、就職活動でいろいろな会社の話を聞いているうちに、「会社見学で現場監督の仕事について知り、興味を持ちました」と現場でモノづくりに携わる仕事に魅力を感じ、入社を決めました。

働きやすさを感じている理由のひとつは、同じ立場(技術者)の女性の先輩がいること。毎日複数の現場でそれぞれのチームに分かれるため、現場では女性が自分だけということも少なくないそうですが、ロールモデルとして目指す存在がいることが安心につながっています。「女性社員だけではなく、みなさんやさしいです。まだわからないことも多いですが、ていねいに指導してくれるので相談もしやすいです」と、周囲のサポートを受けながら技術者として成長しています。制度面では完全週休2日制になり、オンオフの切り替えもしっかりできるようになったそうです。

現場での業務にも不便さを感じることがないといい、最近は昔ながらの簡易トイレではなく“快適トイレ”が導入される現場が増えたり、ICT導入によって肉体的な負担が減少したりと、性別による不利は感じないといいます。

外観画像

さまざまな現場で経験を重ねていく中で、地域の方に対する配慮の意識が高まり、あいさつや声かけを徹底。危険を予測し、先読みしながら、安心・安全な施工を心がけています。これからの目標は、難易度の高い現場の図面を作成すること。「いろんな現場で経験を積んで、仕事を通じて地域に貢献したい」と意気込みます。

当事者の視点で「真の働き方改革」を

川原社長画像「“10年で一人前に育てる”をモットーに、人材育成に力を入れています」とは、代表取締役の川原康幹社長。社員それぞれのスキルマップを作成し、ICTやソフトウェアなどに関する社内講習を実施。個々の能力や希望に合わせて段階的に、かつ平等に学びを得られる環境を整備しています。高校や大学では異なる分野を学んでいた社員も多いそうですが、入社してから知識や技術を身につけ、第一線で活躍しています。社会生活に不可欠なインフラ整備を担う仕事だからこそ、専門家としてのチカラを発揮できる優れた“人財”を育成するために、「会社全体で若手を育成する」という考え方がベテラン陣にも根づいているので、日々の業務を通じてしっかりと学べる環境です。

仕事画像

長友さんや富高さんのように、技術職を目指す女性も増えてきました。この状況を受け、「女性が働きやすい職場づくり」に対する意識が一層高まっていますが、「会社主導で決める制度が本当に求められるものかは疑問に思っています」と川原社長は、社員の声を反映した制度設計に積極的です。 産休・育休といった基本的な制度はもちろんですが、「例えば、子どもが保育園に通いはじめたタイミングの働き方と、小学校に入学してからの働き方では、少し違ってくると思うんです」。男女を問わず、社員一人ひとりの実情や理想をヒアリングしながら一緒に考え、その経験を会社の経験として積み上げていくことが目標です。

DX化はさらに加速することが予想されますが、それを扱うのは人。高い知識と経験値を持つ技術者は、これからも社会に欠かせない大切な存在です。「工夫すればリモートでできる仕事もあります。バックオフィスの充実も視野に入れながら、現場の負担を軽減し、女性の活躍領域拡大につなげていきたいです」と、さらなる改革を目指します。

会社概要

企業名株式会社川原建設
事業内容総合建設業
設 立1980年1月7日
所在地 (本社)
〒871-0434
中津市耶馬渓町大字樋山路38番地
(中津本店)
〒879-0103
中津市植野470-1
TEL0979-56-2004
URLhttps://kawa-ken.com/

※ 2025年11月現在