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epi.82 働く女性応援企業 大分デバイステクノロジー株式会社を取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055479 更新日:2025年3月18日更新

未来を創る半導体技術の最前線

 

大分デバイステクノロジー株式会社

外観画像

半導体は自動車や電化製品、通信機器などに組み込まれるなど、私たちの生活のあらゆる場面で活躍し、快適で便利な社会を支えています。そんな半導体製造の全工程を手掛け、日本のものづくりをリードする企業が「大分デバイステクノロジー株式会社」です。

半導体工場として1970年に創業。手作業での加工が主流だった時代から、オートメーション化が進んで現在まで、半導体製造を主力事業として継続しています。長年にわたって培った技術力と信頼で、大手半導体メーカーを含む企業(研究機関含む)と直接取引を行い、依頼企業の要望を適切に反映させながら、企画、設計、開発、試作、量産を進めることができる日本でも数少ない企業の一つです。2020年には新工場を建設し、最先端のパワー半導体の開発・製造にも注力しています。

同社では、社員の働きやすさを大切にしており、「おおいた働き方改革」優良企業、「ベストプラクティス企業」、「健康経営優良法人」などの公的認定や表彰を受けるなど、仕事とプライベートを両立できる環境が整っています。また、充実した社内イベントや地域交流を通じて、職場や地域との一体感を高める取り組みにも力を入れています。

安心して働ける環境

竹中さん画像竹中千佳さんは、2022年5月に「大分デバイステクノロジー」へ入社。管理部の管理グループに所属し、113名(取材当時)の社員の勤怠管理を担当しています。前職では営業職に従事しており、総務や勤怠管理の業務は初めての経験でした。入社当時を「複雑な交代勤務のシフトを把握するのが大変でした」と振り返ります。

元々、結婚を機に夫の実家がある大分へ移住した竹中さん。9歳と4歳の子どもを育てながら仕事との両立を目指し、子育て支援制度が充実した企業を探していたところ、同社の求人募集を見つけました。「『大分市子育て支援中小企業表彰』の認定を受けていることを知り、応募しました。同じ部署にも子育て中の社員が多く、急な子どもの病気や学校の呼び出しにも柔軟に対応してもらえて助かっています」。

2人画像

初めての総務の仕事を通じて、社員のサポートにやりがいを見出したという竹中さん。特に社員とのコミュニケーションを大切にしており、現場の声を直接聞くことに楽しさを感じていると言います。「前職では出会うことのなかった、多様な考え方に触れられる点も魅力の一つです。社内の意見が社長へ直接届く仕組み(気づき提案制度、経営チェックシート)があり、社員が自由に意見を発信できる風土が、活気につながっていると感じています」。

入社当初は8時から15時までのパートタイム勤務でしたが、最近になってフルタイム勤務に変更しました。「子どもが成長したことで、フルタイム勤務が可能になりました。万が一の時も時間単位休暇や子どもの介護休暇など、会社の子育て支援制度が充実しているので、安心して働けます」と語ります。

プライベートでは、ハンドボールクラブでコーチをしている夫と共に、所属する子どもたちをサポート。忙しくも充実した日々を送るなかで、仕事面では、ExcelやWordなどの基本的なスキルの向上を目指し、会社の研修を積極的に活用中です。今後は、福利厚生や社会保障についての知識を深め、総務の業務にさらに役立てていきたいと考えています。

教育で未来を切り開く

野中さん画像

野中小百合さんは、半導体製造部の試作製造グループのグループ長として、単年度計画に基づいて業務の進捗を管理し、計画通りに進めるための調整を行っています。「お客さまの依頼をもとに、新しい製品をゼロからつくり上げるという、非常に責任の重い仕事です。具体的には、試作品の問題点を洗い出し、改善策を講じながら業務を進めています」。

1999年に当時東芝の協力工場だった同社に入社し、半導体の量産現場で、オペレーターとしてキャリアをスタートさせた野中さん。しかし、2001年のITバブル崩壊により、ほぼ100%東芝の下請けだった同社は大幅な赤字を計上しました。そこで、これまで培った技術を活かし、新たに半導体試作・開発サポート事業に参入。それに伴い野中さんも、新設された試作部門に配属されました。「最初はものづくりに興味があり、アルバイト感覚で入社しましたが、仕事をしていく中で、その面白さを実感し、特に試作業務に従事することで興味が一層深まりました」と振り返ります。

2人画像

「私は文系学部出身で言語を学んでいました。現在の職務に直接的に活かされているわけではありませんが、学びを通じて培った柔軟な思考やコミュニケーション能力は、大いに役立っています」と、仕事での活かし方を語ります。製造技術系の部門で初の女性管理職として、チームとの円滑なコミュニケーションを大切にしながら、業務の遂行に努めています。特に、2交代制の業務においてはスムーズな引き継ぎが重要であり、全体を意識した工程間の連携を意識した、ミス防止対策に取り組んでいます。

「気軽に相談できる環境作りを心掛け、壁を作らず、話しかけやすい雰囲気を大切にしています」と野中さん。近年、働き方改革が進んだことで、休暇を取りやすくなり、柔軟な働き方ができるようになったことを受け、ワークライフバランスを実現させるために、休暇中のサポート体制の構築や、メンバーのスキルアップにも積極的です。「階層や専門性、業務能力に応じた研修体制が整っているので、キャリアマップに沿ってメンバーが成長できるよう支援しています」と語ります。

今後の目標に、作業員(オペレーター)から、生産ラインの保守管理を担う技術職(ラインエンジニア)へと進出する女性を育成することを掲げています。技術職を育成するためのマンパワー不足が課題であるものの、技術者と連携した教育を日々の計画に組み込み、着実に推進していることに手ごたえを感じているようです。

会社概要

企業名大分デバイステクノロジー株式会社
事業内容半導体アセンブリ事業、半導体試作・開発サポート事業
設 立1970年
所在地 〒870-1203
大分市大字野津原1660番地
TEL097-588-1153
URLhttps://www.odt.co.jp/

※ 2025年3月現在