epi.37 働く女性応援企業　株式会社ルージュフィル・マジカルガーデンを取材しました！

株式会社ルージュフィルは、大分県内でエステティックサロンやネイルサロン、ハンドメイド教室、ウェディング関連事業など、女性の能力や感性を活かしたさまざまな事業を展開しています。長年にわたって「女性が長く、安心して働ける会社」をテーマに会社づくりを進める中で、「スタッフが安心して子どもを預けられる保育園」のニーズが高まりました。そこで2016年に保育事業へ参入したのです。もちろん、保育園で働くスタッフにとっても、「どこにもないほど働きやすく、笑顔で毎日が過ごせる職場」を追求しているのは言うまでもありません。

現在は保育園3カ所と、多機能型放課後等デイサービス、放課後児童クラブを運営し、来年の春には就労継続支援B型事業所もオープン予定です。グループを統括する理事長の佐々木美香さんは、NPO法人『ママの味方』の代表も務めており、女性の社会進出をグループ全体で応援している、頼もしい企業です。今回は、グループ会社が運営する保育園で活躍中の主任保育士お二人と、理事長の佐々木美香さんにお話を伺いました。

「みんなの意見を取り入れながら職場づくりを進めているので、何でも相談できて風通しも良く、互いを思いやれる職場です。だから保育士はみんな笑顔なんでしょうね。」と言うのは、主任の小山田香織さん。保育士になって17年、マジカルガーデンに勤めて4年になります。

保育士にはそれぞれ｢保育観｣があり、時としてそれが原因で同僚と衝突したり、職場で孤立したりして、他園への転職や保育現場から離れることを選ぶ人が少なくないのだとか。保育への情熱ゆえの、とても残念な現実です。マジカルガーデンには、日頃から仲間を尊重し合える風土が根づいています。『子ども達の生きる力を育む』という運営方針も明確です。そのため、スタッフのさまざまな意見が混じり合うことでさらに良い方向性を見いだし、心をひとつにして仕事ができると小山田さんは語ります。こうして導き出した保育方針が保護者のニーズにマッチしているのか、2017年10月の開園以来、入園希望者が後を絶たないそうです。そのため、もっと仲間を増やしたいと小山田さんは呼びかけます。

「結婚や育児、介護や転職など、さまざまな理由で保育士の仕事から離れた人は世の中にたくさんいます。でも、復職率は決して高くない。それは一般的な保育現場に、まだまだ課題が多いからでしょう。でもマジカルガーデンはひと味違う。それは私自身が実感しています。ここでは保育観の押しつけもなく自由で、いろいろな挑戦もできる。だからぜひ、私たちと一緒に保育士の喜びをもう一度体感して欲しいと願っています」

　「スタッフの仲が良く、いつも｢ありがとう｣が飛びかっています。職場環境が良いので、子どもとじっくり向き合えるのがとても心地いいです。」と語るのは、王子町保育園の主任手島園恵さん。ご自身も男女2人のお子さんを育て上げ、子育てと仕事の両立に苦心した経験を生かし、後輩保育士や保護者の悩みに親身になって耳を傾けています。保育士になって15年、王子町保育園に勤めてもうすぐ3年になるそうです。

　グループ保育園では、保護者の悩みを聴きながら子育てに関する知識や伝承を伝える「育父・育母セラピー」にも力を入れています。核家族化が進んで親世代から子育ての知恵を受け継ぐ機会が減り、本や雑誌に頼る保護者が増えています。しかし、教科書通りにはいかないのが子育て。どうして良いかわからず立ち止まってしまう人が少なくないそうです。 「私たちはその子の｢第2のお母さん｣という気もちで子どもに接しています。保護者にとってもいわば身内のようなもの(笑)。だからどんなことでも気軽に相談してもらえるよう、信頼関係づくりに心をくばっています。」

　 また、手島さんは保育士としてのスキルアップを心がけ、チームで仕事を進めるポイントを学んだり、新しい造形物を覚えたり、ワークショップや研修などを通して新しい学びにも積極的に取り組んでいます。

　 「子どもたちに笑顔で誠実に向き合うためにも、毎日楽しく働ける職場を見つけてください。やさしい仲間と可愛い子ども達に囲まれて、安心して働いている私はホントに幸せ者だとつくづく感じています。」

【採用責任者　理事長　佐々木美香】

私たちは2016年、安心して仕事に専念できるよう、主に自社スタッフのお子さんを預かることを目的として保育事業へ参入しました。その後、大分市内の契約企業にお勤めの方のお子さんや、地域のお子さんを受け入れながら、現在は3軒の保育園を運営しています。また、発達障がいのあるお子さんをお預かりする多機能型放課後等デイサービスや、就学後の小学生をお預かりする放課後児童クラブ、そして障がいや難病のある方が働く就労継続支援B型事業所という場づくりを加速させたのも、女性がお子さんを安心して預け、しっかりと働ける環境を整備したいという目的のためです。

私たちの思いは「みんながハッピーになればいいよね。」と、いたってシンプル。だから、保育士にとってもそこが働きやすい職場であることはゆずれません。平均的な福利厚生制度は整っており、ネイルサロンを格安で利用できるなどグループ独自の制度もあります。キャラクターネイルで子どもたちを喜ばせる保育士も多いです。年次有給休暇の消化率は9割を超え、急な所用や介護などでの希望休も取りやすい風土です。残業手当も1分単位で計算してきちんと支給しています。 民間企業から保育事業に参入したこともあり、既成概念にしばられることなく、柔軟かつ公平な発想で職場づくりを進めています。管理職育成にも力を入れており、一人ひとりに合わせたキャリアステージを用意しています。保育士は、子育て経験者だけでなく、若手や独身、男性保育士と顔ぶれも多彩です。

「65歳、70歳まで元気に働ける会社にしよう！」とみんなに呼びかけ、さらに魅力ある会社へと進化させていきます。この考えに賛同してくださる方との出会いを、楽しみにしています。