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母親のような優しさで、日常の安全を見守る会社
「日本連合警備」は日本の警備業法に規定される4つの分類、第一号施設警備業務・第二号雑踏警備業務・第三号運搬警備業務・第四号身辺警備業務のすべてを手掛ける総合警備会社です。「安心に品質を」をキャッチフレーズに、ただ警備するのではなく「起きる前に防ぐ」ためには何が必要なのかを、一人一人の警備員が考えて行動できるよう教育指導を行っています。質の高い警備力と50年以上の信頼と実績は、県内外で高い評価を受け、「九州・沖縄サミット首脳会合」や「日韓共催サッカーワールドカップ」、「別府大分毎日マラソン」など各種イベントでの警備を担当しています。
警備という仕事の特性上、約400名いる従業員のうち女性は2割という男性メインの会社になりますが、最近では女性警備員の需要の増加もあり、女性社員の比率が高まってきています。
総務部で労務を中心に担当し、約400名いる従業員の健康保険や厚生年金、雇用保険関係の手続きおよび給与計算、履歴書や健康診断の書類の管理を行っているのが河野藍子さんです。5カ月前に入社したばかりですが、持ち前の明るいキャラクターを生かし、早くもムードメーカーとしても活躍しています。以前勤めていた建設会社で労務担当の経験があり、自分に向いている仕事だと感じていたそうですが、女性が少ない職場で、当時は子育てを両立していくための制度が整備されていなかったため、退職を余儀なくされました。退職後は子どもと一緒にいる時間を大切にするため、ベビーマッサージの資格を取得し、ベビーマッサージの講師と子育てを両立してきたそうです。
下の子どもが小学校高学年になったのを機に、また労務の仕事を再開しようと思っていた河野さんは、日本連合警備の「子育て中のママ歓迎」という求人広告に惹かれ、応募したそうです。面接の際には馬場社長自ら河野さんの家庭状況をヒアリングし、家と仕事を両立できるように週4日、9時から17時までのパートタイム勤務に決定。馬場社長が、「子どもが中学生になったらフルタイムに挑戦しようね!」と声をかけてくれたのがとてもうれしかったそうです。
繁忙期でも自分だけ定時で帰ることに後ろめたさを感じていたそうですが、「皆さんが仕事の手を止めて、『大丈夫だよ』とか『遅くまでごめんね』『子どもたちのために早く帰ってあげて』と声をかけてくれるんです」。そんな時に入社した喜びを感じると、会社の雰囲気のよさを笑顔で語ってくれました。
「母も私も、子育てを経験した女性が代々長を務めている会社なので」と、子育てをする女性を応援する社風が培われてきた理由を教えてくれた、代表取締役社長の馬場ヒロ子さん。ご自身も2人の子どもを育て上げた母親ですが、30代前半で入社し、忙しく働く毎日の中で子どもにさみしい思いをさせた経験が、現在子育て中の女性社員のライフワークバランスを整えてあげたいという考え方の源泉になっているそうです。
警備という仕事は、どうしても男性メインの職場になってしまいますが、だからこそ女性の存在が重要になると考えていて、「女性特有の視点を取り入れることが会社の柔軟性につながり、女性ならではの気配りや心配りが、会社の潤滑油として欠かせない」と、やる気のある女性のキャリアアップを積極的に支援し、現在では総務・営業・管制など各部署の役職に女性を登用しているといいます。
家庭と仕事の両立の実現や、出産後の復職を支援するために就業規則の整備を行うのはもちろん、馬場社長が何より重視しているのは「社員とのコミュニケーション」。400人規模の企業ながらどこでもフランクに声をかけ、一律のルールではなく、個々の事情に合わせた働き方を社長自ら提案しているそうです。
前述の河野さんがインタビュー中、「社長が子育てを理解してくれるから、会社や社員も理解してくれるんです。まるでみんなの母親のような人です」と語っていましたが、会社全体に流れる“人を大切にする空気感”は、馬場社長の子育ての経験から醸し出されたものが伝播しているようです。
警備会社が目指すのは「何も起こらない幸せ」。父親のような守る力を持つだけでなく、母親のように見守る優しさを兼ね備えていることが、「日本連合警備」が50年以上の長きにわたり、大分県内外で信頼を得ている要因なのだと感じられました。
企業名 | 日本連合警備株式会社 |
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事業内容 | 機械警備、施設警備、交通雑踏警備、貴重品運搬警備、身辺警護、現金精査、消防設備の設計、施工、保守点検、防犯機器販売、総合ビル管理、保険代理店 |
設立 | 昭和44年 |
所在地 | 〒870-0033 大分市上宗方124番地の1 |
TEL | 0120-841-177 |
URL | http://www.renkei-oita.co.jp/ |
※ 2022年11月現在