epi44.働く女性応援企業　カリツー九州（株）を取材しました！

カリツー九州の母体は、愛知県安城市に本社があり全国に物流拠点ネットワークを持つ、カリツー株式会社です。2021年3月に創業70周年を迎えた、歴史ある大手物流企業でもあります。九州には44年前に福岡営業所、30年前に北部九州の物流拠点、そして16年前に九州宮田物流センターを開設しました。こうして根づいた九州エリアの事業拠点を基盤に、カリツー物流ネットワークの一翼を担い、より地元に根ざした細やかな物流サービスを提供する目的で、2016年8月にカリツー九州が誕生しました。

つまり設立6年目とは言え、実は、実績豊富な実力派企業。経営は安定し、働く上で重要な各種制度や勤務環境も整っています。安心して長く働ける会社。それが、カリツー九州の一番の魅力です。

大分中津営業所の丸尾万結さんは、電話応対や請求業務、在庫管理のほか、ラジオC Mや地元フリーペーパー広告といった広報業務、宣伝用ノベルティグッズ制作など、さまざまな業務をテキパキこなすオールラウンドプレーヤーです。最近は採用業務のサポートも手がけ、守備範囲はますます広がっています。また、8歳の男の子のママでもあります。

「高校を卒業してずっとサービス業界で働いていました。でも朝が早かったり、イベント時等は勤務も不規則。息子との時間を確保するためにも、安定した会社で定時の仕事をしたいと思っていました」と、当時をふり返ります。カリツー九州への転職で休みや収入は安定し、先輩ママさんも多い為、精神的にも心強く、今は安心してのびのび働けています。

現在、運行管理者の資格をとるため勉強もしています。実家が近く、息子さんは大好きなおじいちゃんと毎週末釣りに出かけ、丸尾さんは1人で過ごせる時間も増えてきたと言います。「気持ちに余裕ができ、仕事に集中できます。プライベートでは空いた時間で一人旅を楽しみたい。人生の新しいステージが始まった気分です」と、笑顔で語ってくれました。

大分中津営業所には、大手自動車メーカーから受注した自動車部品を製造する部署があり、20代から50代まで20名の女性が働いています。ブレーキチューブの曲げ加工や品質検査を担当する浜田麻衣子さんは、前職も自動車関連の工場で働いていたそうです。上のお子さんができたため退職し、1歳になったのを機にカリツー九州に入社。その後2人目のお子さんの出産に際して、育休制度を利用しました。

「約8カ月間お休みをもらった後、9時00分～14時30分の時短勤務で復帰しました。この会社はサポート体制が整っていて、子どもの発熱など急な出来事にも臨機応変に対応してもらえます。職場の皆さんがとてもやさしく、今まで働いた職場の中で一番良い環境です。子どもの成長に合わせて、勤務時間を延長していきたいです」と、カリツー九州の職場環境や雰囲気がとても気に入っています。

今後は、いろいろな部品の製造工程を覚え、仕事の幅を広げていきたいそうです。そして、自分がそうしてもらったように、これから出産や子育てにのぞむママをサポートできる存在になりたいと笑顔で語ってくれました。

カリツー九州初の女性総合職として、北九州営業所で営業・運行管理・勤怠管理など幅広い業務を担当しているのが、早間美佳さんです。高校生・中学生・小学生の一男二女を育てるワーキングママ。仕事と家事を両立しながら、キャリアアップに挑戦しています。

「以前はまったく違う業界で営業をしていました。歩合給の割合が多く収入が不安定なので転職を考えていた時、カリツーでドライバーをしていた父に｢うちの会社いいぞ｣と勧められました。入ってみたら、本当に父が言った通りの会社でした」

入社して4年半、持ち前の柔軟なコミュニケーションスキルと粘り強さで、年長の男性ドライバーとも上手にやり取りしながら、安全で確実な運行管理を実践しています。これまで培ってきた営業スキルを生かし、取引先の新規開拓にも積極的に取り組んでいます。 「固定給になってホッとしました。教育体制もしっかりしているので満足しています。子育ても落ち着いてきたし、これからは必要な資格を取得しながら経験を重ね、じっくり自分の人生の基盤を築きたいですね」と、答えてくれました。

大分中津営業所は、大手自動車メーカーの製造拠点がある中津市内で、物流業務と自動車部品の製造業務を行っています。従業員は約40名。内訳は男性5割、女性5割と半々です。女子トイレにはウォシュレットを完備し、空調設備（スホﾟｯトクｰラｰ）と飲料水等の常備で熱中症や脱水症状への対策を取り、有給休暇が取りやすい雰囲気を育むなど、快適に働けてワークライフバランスが確保できる職場づくりを進めており、現在も継続しています。

九州における知名度はまだ高くありませんが、母体がしっかりしているので安定性があり、安心して長く働ける職場です。6年前、グループ内の組織変更で新たな一歩を踏み出した、カリツー九州。老舗の基盤と新生組織の勢いが融合した当社で、会社をつくっていく手ごたえを一緒に味わいませんか？

「カリツーグループから独立して誕生したカリツー九州は、『One九州』としての一体感を大切にしています。最大の特長は｢人｣への思いの深さ。働きやすい職場を目指して制度整備や環境づくりを進めると同時に、例えば、高速道路の80km走行厳守といった、ドライバーに無理やケガをさせないための絶対基準を設け、｢人｣への思いを具現化しています。

　女性については、これから積極的に活躍の場を広げていきたいと考えています。今回ご紹介した3人は、いずれも最前線で実力を存分に発揮している頼もしい顔ぶれです。彼女たちの前向きな姿勢や考え方、高い仕事力やバイタリティーが社内に波及することで、組織が活性化し、新たな仲間とともにカリツー九州の未来を築いてくれることを願っています。