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epi.58 働く女性応援企業 大分県農業協同組合を取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055477 更新日:2023年4月13日更新

農業から食と暮らしを支える

JAおおいた

「大分県農業協同組合(愛称:JAおおいた)」は、2008年に県内16の農業協同組合が合併し発足しました。地域農業の発展のため、農業技術の指導や、肥料・農薬などの農業用資材の共同購入、農産物の共同販売を行っています。また組合員や地域住民のために、貯金や貸出などの金融業務や、生命、建物、自動車等の共済業務など幅広い事業に取り組んでいるのも特徴です。協同組合に息づく「助け合いの精神」の原点に、日本の農業と食を支え、くらしの安心や豊かさの構築を目指しています。 

採用の現場で奮闘中

日置さん

「地域貢献できる仕事に就きたかった。土日が完全週休二日制(職種による)というのも魅力でした」と入社理由を語るのは、本店人事部人事課採用班の日置千奈実さん。現在は、新卒や中途キャリア職員の採用担当をしています。就職を目指す熱意や意欲に満ちた学生や、採用に立ち会った1、2年目の職員の成長から、ポジティブな刺激を受ける毎日だそうです。反面、組合の代表として求職者とコミュニケーションを取る仕事だけに、話し方や伝え方には細心の注意を払う必要があり、気を遣うことも多い現場であることも教えてくれました。

「採用説明会では、福利厚生に関心を持つ人が増えてきた印象です。『JAおおいた』では各種休暇制度や、産休育休や時短勤務などがしっかりと整備されていることが高く評価されています。また、育休後にほとんどの職員が復職しているという当組合のデータに、安心される女性も多いです。すでにさまざまな制度は整っているので、気兼ねなく休暇を取得できる雰囲気づくりと、制度の周知が必要だと感じています」と、採用担当者として今後の課題を挙げます。

仕事終わりや休みの日には、趣味のゴルフでストレスを発散するという日置さん。上司も高く評価するコミュニケーション能力で、職場の上司や同僚を巻き込んで、一緒にコースを回ることもあるのだとか。仕事と私生活の充実、ストレスなく働ける環境づくりなどに自然体で取り組んでいるところに、人事部の採用担当として組合から期待されている理由がわかる気がしました。

働きたいを叶える変化

渡邉さん画像

本店人事部職員課の渡邉恵美さんは、給与の計算担当および勤怠管理、雇用保険の取得、喪失の手続きを行っています。もとは宅地建物取引士の資格を活かし、同組合の資産管理センターで勤務していました。そこでの堅実な仕事ぶりや実直な性格が高く評価され、間違いが許されない給与計算の担当へと配置転換されたそうです。本人も、エクセルなどのパソコン事務が性に合っていることや、職員の役に立っているという実感があることから、ストレスを感じず楽しんで仕事に取り組んでいます。現在は、9歳の子どもを抱えるママさん職員でもあります。「母も共働きだったので、育児をしながら働くことに違和感はありませんでした。また私が出産した頃にはすでに、復職することが当たり前の職場でした。仕事が好きだったので、子育てだけをしている自分が想像できませんでした」と、当時のことを教えてくれました。

ただ復職した時は時短勤務の規定はありましたが、利用者がほとんどおらず、自身も時短勤務を申請せず大変な思いをしたそうです。「子育て中の人は、積極的に制度を活用するべきです。それが制度を利用しやすい雰囲気づくりにつながると思います。私は、仕事を途中で切り上げることに申し訳なさを感じて制度を利用でませんでした。周囲の子育てへの理解を深めていくことが解決につながると考えています」と振り返ります。

現在は子育て支援制度もさらに充実し、周囲の理解も深まり、環境も改善しました。「残業ができない」「介護がある」など、家庭の事情を自己申告する制度や、全員対象の人事面談などで申告することによって配置転換の配慮が得られるなど、新しい制度も誕生しています。

誰もが活躍できる環境づくり

渡邉さん画像

最後に、全職員の労務管理と福利厚生の担当している、本店人事部職員課課長の東知嘉子さんにお話をお伺いしました。現在「JAおおいた」では、常時雇用者で2000人、パートタイマーまで含めると3000人が働いており、その約半分が女性と、自ずと女性が活躍しなければならない職場になっているそうです。時短勤務も周知が進み、年間に30名以上いる育休を取得する職員のほとんどが、復帰後の時短勤務を申請するそうです。「仕事柄、中山間地域の職員も多く、時短勤務は助かるという声が上がっています」。男性の育休も推奨しており、令和4年10月に改正された「産後パパ育休」制度もすでに2名が取得、男女問わず働きやすい組合になってきていると手ごたえを語ります。

現在女性の管理職は、東さんを含め全体の11~12%。支店長にも多くの女性職員が登用されてはいますが、全体のバランスから考えてもまだまだ少なめ。キャリアアップには複数部署での経験も必要で、「結婚や育児」が理由で退職や休職する女性が多かったことも影響していると言えます。現在では、働き方改革が進んだことや、「女性キャリアマネジメント研修」でのマネジメント力の強化と、ロールモデルがいない不安の解消にも取り組んでいることもあり、これからは女性管理職が増えていくことが期待されています。

会社概要

企業名大分県農業協同組合
事業内容営農指導事業、販売事業、直売事業、加工事業、利用事業(農業関連)、購買事業(資材・農機・燃料)、信用事業、共済事業、福祉介護事業、葬祭事業、宅地等供給事業
設 立2008年
所在地 〒870-0846
大分市花園3丁目2-10
TEL097-535-7262(本店人事部人事課)
URLhttps://jaoita.or.jp/

※ 2023年2月現在