本文
2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、大分でも試合が予定されている2019年のラグビーワールドカップなど、国際的なイベントを控え、スポーツへの注目度が高まっています。
そんな中、大分県では県民の皆さんに勇気や感動を与えてくれる、優れたアスリートの支援や育成に取り組んでいます。
「アスナビ」は、日本オリンピック委員会(JOC)のアスリート就職支援制度です。オリンピック等を目指し、安心して競技が続けられる環境を求めるトップアスリートと、彼らを採用・応援することで企業PRや社員の士気向上を図りたい企業とのマッチングを行っています。
大分県は平成26年度よりJOCとの連携に取り組み、27年度からは、より幅広い選手を対象とした独自の就職支援制度「アスナビ・チーム大分プロジェクト」を開始。チーム大分の一員として国体などの国内大会でも活躍が期待されるアスリートの就職活動をサポートしています。これまでに、アーチェリーやフェンシングなどのアスリート14人が就職・内定をしました。
平成26年度に行われたアスナビ説明会の様子。
トップアスリートが参加企業に向けてプレゼンテーションを行いました。
~アーチェリーを通じてふるさとに恩返しを~
アーチェリー
佐藤真奈美さん(表紙は練習中の佐藤さん。真剣な眼差しで的を狙います。)
高校でアーチェリーを初めて体験した時、「ああ私にはこれだ!と思いました」と語る佐藤真奈美さんは、県外の大学を卒業後、アスナビを通じて昨年4月に株式会社テレビ大分に入社しました。「アスナビの説明会では、ふるさとで競技を続けることで恩返しをしたいという強い想いを伝えました」
日中はオフィスで業務を行い、夕方からは練習場で黙々と練習に打ち込みます。
国体での優勝のほか、数々の大会で輝かしい実績を残す佐藤さんの目標は、やはり東京オリンピック。「県内には練習場も多く、職場にもさまざまなサポートをいただき、充実した環境で競技に打ち込めています。まずは今年のナショナルチーム入りを目指して頑張ります!」と笑顔で話してくれました。
優れた資質を持った「大分育ち」のジュニアアスリートを発掘する取組で、27年度にスタートしました。今年度は1年目に選ばれた選手を対象に、さまざまなプログラムを通じて、本格的な競技開始に向けた準備を進めています。
[選考対象・方法](平成27年度実施)
〇選考対象
県内全ての小学6年生・中学1年生
〇選考方法
応募者の中から体力テストにより60名程度を選出。その後、面接やメンタルテストを経て、認定ジュニアアスリート30名が決定。
平成29年度も小学6年、中学1年対象に選考会を開催予定。
[認定後のプログラム内容](平成28年度実施)
(1)競技体験プログラム
「高校から本格的に競技を始めて、国体などで活躍するアスリートの成長が期待できる」「発掘後の指導体制が確立している」などの条件を満たす、次の6競技を実際に体験して、自分の適正に合った競技を見つけます。
実施競技
● カヌー
● ボート
● アーチェリー
●ウエイトリフティング
●ライフル射撃
●ホッケー
(2)教育プログラム
技術だけでなく、精神面や栄養面、体調管理などアスリートとして成長する上で欠かせない知識や心構えを学びます。
実施講座
● スポーツに必要なメンタル
● スポーツと栄養・体調管理
● 日本代表コーチやオリンピック選手を招いての研修など
問/体育保健課
☎097-506-5641