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~「おおいた」ではたらく~
学生にとって、「就職」は人生の大切なステップです。
より多くの若者が、大分県内で新たな一歩を踏み出し、働く喜びを見いだすことは、大分県の活力や発展につながっていきます。
今回は、多くの若者と大分県内企業との結びつきをすすめる就職支援の取組を紹介します。
県内では、新型コロナウイルス感染症の影響で、就職・採用活動のオンライン化が加速しています。従来、対面で行っていた企業説明会などがオンライン化することで、学生と企業が直に接する機会が減少。「気軽に参加できる」という声がある一方、対面時に比べて適切な意思疎通や情報伝達が難しいなどコミュニケーションがとりづらい場面がある、と学生と企業の双方から不安の声も挙がっていました。
オンライン企業説明会のイメージ
そこで、学生と企業をつなぐ新たな取組として期待されているのが、「学生ファシリテーター」の養成です。現在、県内大学に在籍する学生16名が養成講座に参加しています。
学生ファシリテーターは、オンライン企業説明会などで、学生と企業が互いに理解を深められるよう「橋渡し役」を担います。養成講座では、学生の気持ちをすくい上げたり企業担当者の意図をつかむために必要な「傾聴力」や、双方の質疑応答を促しながら会の適正な進行管理を行う「マネジメント力」などを養成しています。
学生ファシリテーターがいることで、学生は質問がしやすく、企業担当者も学生と率直に話ができるようになります。
ファシリテーターとは、「ものごとを進めるとき、その進行を円滑にし、目的を達成できるよう、中立的な立場から働きかける役割を担う人」のことをいいます。
この取組での「学生ファシリテーター」は、学生と企業とをつなぐ役目を果たします。
学生ファシリテーター養成講座の様子
また、学生ファシリテーターは、就職活動中の学生同士が交流できる場「学生コミュニティ」をつくります。これは、「学生向けセミナー」や「学生と企業との交流会」などのイベントと、SNSでつながった学生同士の情報交換・共有から構成されるものです。
例えば、「学生向けセミナー」は、県内外の学生を対象に、キャリアコンサルタントなど様々な専門家の話が聞けるイベントです。学生ファシリテーターはSNSを積極的に活用してこのイベントの情報を発信、参加を呼びかけます。参加したい学生がSNSで申し込むことによって学生同士がつながっていき、情報交換・共有の場が形成されていきます。学生同士の活発な交流を促すことで、多くの学生を巻き込み、地域企業との結びつきを持ちつつ、ともに成長できる場を目指します。
県では、この取組を通じて、多くの学生が就職活動中の不安を少しでも減らし、県内での就職に向けて、意欲を持って活動できるよう、しっかりとサポートしていきます。
学生の声
多川 優也(たがわ ゆうや)さん
様々な人と関わることで自分の能力を高めながら、人の役に立つ活動をしていきたいです。
甲斐 裕吏(かい ゆうり)さん
コロナ禍で人との関わりが少なくなっていて、就職活動が不安でした。自分も勉強しながら、みんなで不安をなくしていけたらいいと思います。
林 風薫(はやし ふうか)さん
県内に就職する人が増えるとうれしいです。県外に進学した友人に、大分の就職先を紹介していきたいです。
岩元 涼(いわもと りょう)さん
対話力には自信があります。この活動を通して、自分自身も成長していきたいです。
今後のイベント開催情報は、大分県庁HPでお知らせします。
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