おおいたゆかりの図書~おおいたの文学~受賞作を中心に~
「森」 野上 弥生子/著 新潮社 1985年 (画像は文庫:1996年) 第18回日本文学大賞 (1986年) 明治33年、九州から東京の日本女学院に入学した15歳の菊地加根を取り巻く女学生たちの青春の姿が瑞々しく描かれています。自伝的要素が盛り込まれた作品で、著者が87歳の時から「新潮」に断続連載され、あと数十枚で完成というところで100歳を目前に亡くなり、遺作となりました。明治18年臼杵市に生まれ、夏目漱石に師事した著者は、『海神丸』『秀吉と利休』などの作品を残し、文化勲章を受章。本作品で昭和61年に日本文学大賞を受賞しました。 | 
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心ひらいて 「6秒ルール」で夫婦円満!?
立春を過ぎ、春の訪れを告げる便りも聞かれる季節になりました。 職場や家庭で、相手に対してつい感情的に行動し、後悔した経験のある方もおられるかと思いますが、「アンガーマネジメント(怒りの感情をコントロールする)」という手法があります。 県では以前、子どもの人権について理解を深める研修として「アンガーマネジメント講座」を開催しましたが、日本アンガーマネジメント協会によると、上達すれば、「怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくなる。他人を傷つけず、自分を傷つけず、モノを壊さず、上手に怒っていることが表現できるようになる。」とのことです。また、怒りの正体とは自分の願望、希望を象徴する言葉、「べき」だそうです。周囲の人は「こうある『べき』」という理想と現実にギャップがある場合に怒りが発生するとしています。 同協会では、怒りをコントロールする手法として、「6秒ルール」を推奨しています。人の怒りの感情のピークは長くても6秒間なので、言葉を発せず6秒待てば、怒りの感情はかなり小さくなるとのことです(妻も私を相手に試してみたところ、なるほどと実感したそうです)。職場でのパワーハラスメント防止や家庭円満のために実践してみてはいかがでしょうか。 【関連ページ】 ようこそ こころちゃんの部屋へ!!(県庁内リンク) | 
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とよの国の食彩 「ひがた美人」のカキ汁(中津市)
 | 日本三大干潟の一つ「中津干潟」では、日本初となる干潟でのカキの養殖に取り組んでいます。自然豊かな中津干潟で育てられたカキは見た目が美しく、美容によいとされる成分が多く入っていることなどから「ひがた美人」と名づけられました。 今回は、大分県漁業協同組合中津支店のカキ小屋で調理を担当する岡崎都さんから「ひがた美人」をふんだんに使ったカキ汁を教えていただきました。カキの旨味をぎゅっと詰めた一品です。ぷりっとした身に濃厚な甘みが楽しめる、今が旬のカキをぜひお試しください。 |
材料(2人分)
カキ…10個、みそ…少々、水…300CC
調理方法
(1) フライパンにカキを並べ、100CCの水を加え、蓋を閉めて中火で蒸す。
(2 ) カキの口が開いたらカキをお椀に盛りつけ、煮汁は網目の細かいザルで濾して鍋に移す。
(3 ) (2)の煮汁に200CCの水を加える。沸騰後、味噌を加えて味を整える。
(4 ) カキを盛りつけたお椀に3のスープを加えたらできあがり。
取材協力
大分県漁業協同組合中津支店
☎0979-22-2103