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本県は16市町村において温泉が湧出しており、令和6年3月末における源泉総数は5,086、湧出量は291,121リットル/分でともに全国第1位です。
温泉の源泉数が多い市町村としては、別府市、由布市、九重町の順になります。
全国及び大分県の状況は、以下の表のとおりです。なお、全国の温泉利用状況については、環境省ホームページをご参照下さい。(環境省:令和5年度 温泉利用状況)
(全国の状況)
源泉総数 | 湧出量(リットル/分) | ||
大分県 | 5,086 | 大分県 | 291,121 |
鹿児島県 | 2,735 | 北海道 | 195,909 |
北海道 | 2,239 | 鹿児島県 | 166,960 |
静岡県 | 2,192 | 青森県 | 142,255 |
熊本県 | 1,337 | 熊本県 | 130,488 |
(大分県の状況)
源泉総数 | 湧出量(リットル/分) | ||
別府市 | 2,832 | 別府市 | 101,910 |
由布市 | 1,071 | 九重町 | 82,905 |
九重町 | 430 | 由布市 | 51,917 |
大分市 | 241 | 大分市 | 16,532 |
日田市 | 151 | 日田市 | 13,161 |
本県の温泉は、古くから浴用や飲用を中心に、湯治などの温泉療養としての利用や地獄などの観光資源として利用されてきましたが、近年では、クリ-ンエネルギ-としても注目されており、温泉熱を利用した暖房や施設園芸、養殖、地熱発電等の産業面にも幅広く利用されるようになっています。
地熱発電については、日本の発電実績の約43%にあたる約83万MWhの発電が行われており、全国第1位となっています。(経済産業省:令和4年度電力調査統計)
実用化されている地熱発電の方式には、広く用いられている「フラッシュ方式」と、比較的、最近実用化された「バイナリー方式」があります。(図1,2)
図1 地熱発電(フラッシュ方式)の概念図
フラッシュ方式(蒸気発電方式)は、一般的な温泉をゆう出させる目的の掘削深度よりも深い、地下深部に存在する地熱貯留層から200~350℃の蒸気と熱水を取り出し、汽水分離機で分離した後、その蒸気でタービンを回して発電する方式です。大分県では主に九重町で行われています。
出典:NEDO(2014):再生可能エネルギー技術白書、第2版、第7章 地熱発電
https://www.nedo.go.jp/content/100544822.pdf
図2 地熱発電(バイナリー方式)の概念図
バイナリー方式は、一般的にフラッシュ方式の掘削深度よりも浅い掘削で得られる80℃~150℃の中高温水や蒸気を熱源として、水よりも沸点の低い二次媒体を加熱し、蒸発させてタービンを回して発電する方式です。より低温の地熱流体での発電に適しています。大分県では主に別府市と由布市で行われています。
出典:NEDO(2014):再生可能エネルギー技術白書、第2版、第7章 地熱発電
https://www.nedo.go.jp/content/100544822.pdf
温泉の掘削等の行為に際しては、温泉法に基づく許可申請を行い、知事の許可を受けなければなりません。
大分県では学識経験者、関係行政機関の代表者等で構成される「大分県環境審議会温泉部会」の答申に基づき許可等の行政処分を行っています。
年度/区分 | 新規掘削 | 代替掘削 | 増掘 | 動力 | 計 |
平成30年度 | 20 | 37 | 3 | 21 | 81 |
令和元年度 | 11 | 23 | 4 | 22 | 60 |
令和2年度 | 14 | 36 | 4 | 20 | 74 |
令和3年度 | 7 | 11 | 3 | 21 | 42 |
令和4年度 | 17 | 23 | 7 | 15 | 62 |
令和5年度 | 6 | 21 | 4 | 21 | 52 |
温泉を公共の浴用または飲用に供しようとする場合、知事(大分市にあっては大分市長)の許可を受けなければなりません。
温泉利用許可を受けた者は、温泉法第18条の規定により温泉の成分等について施設内に掲示しなければなりません。