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epi.69 働く女性応援企業 SAKAI 株式会社を取材しました!

印刷ページの表示 ページ番号:0002055431 更新日:2024年3月21日更新

住宅業界の枠にとらわれない活躍

 

1961年の創業より住宅の建築を主軸に、リフォーム・リノベーション、不動産事業を通じて地域の暮らしを支えてきた「SAKAI株式会社」。2020年には住宅業界の枠にとらわれない新たな事業展開を目指し、「(株)坂井建設」から、現在の社名に変更。「感謝、誠実、革新」の理念はそのままに、IT関連事業や介護事業など新たな領域で活躍の場を広げています。

人との関わりを大切にする

河野さん画像河野愛貴さんは、新築住宅を取り扱う「SAKAIの家」事業部のインテリアコーディネーター。お客さんからのヒアリングをもとに、壁紙や床材、照明などを組み合わせて、イメージやライフスタイルに合った居住空間の提案をしています。

高校卒業後はバスガイドとして社会人デビューし、その後結婚・出産のために退職。パートの仕事を経験した後、半年間建築関係の職業訓練校を経て、5年前にSAKAI株式会社に入社しました。久しぶりの正社員ということで長時間働くことに不安を感じ、時短社員として入社。通常の労働時間より1時間短く働いていたそうです。現在は「一生に一度の買い物」をするお客さんの不安に寄り添う役割の重要性と、無事引き渡しを迎えた時に掛けられる感謝の言葉に、働きがいを感じながら仕事に励んでいます。

仕事の充実ぶりだけでなく、2人の子どもの成長が、高いモチベーションの源泉となっているという河野さん。仕事と生活のバランスを特に重視しています。「健康維持には気を使い、早寝早起きを心がけています」と語るように、仕事や子どもとの休日を楽しむための準備は怠りません。また月に一度開かれる上司との面談で仕事や私生活の悩みを共有し、解決策を一緒に考えてもらえることも、コーディネーターの仕事に集中できる要因となっているようです。

「数ある求人票の中から『人が輝ける場』というキャッチコピーに惹かれて応募しました」と振り返るように、会社が常に新しいことに挑戦し、若手でも活躍するチャンスがあることがSAKAIの特徴だと言います。成長するための機会も常に提供されており、研修会も建築勉強会など建築に関わる事だけでなく、言葉遣いの研修など幅広く、会社の方向性を共有するための社長勉強会なども含めると、月3回程度開催されているそうです。「人との関わり方を大切にして、お客様により質の高い提案ができるようになるのはもちろん、部下や新入社員の育成にも取り組んでいきたい」と、今後の目標を掲げています。

会社を好きになってもらうことが重要

戸伏さん画像

「店舗責任者の過半数が女性ということで、女性が活躍できる会社、安心して長く働ける会社だと感じ、多くの女性からご応募いただいているのだと思います」。全従業員の60%以上が女性である理由を分析するのは、入社8年目の戸伏桃子さんです。「SAKAIの家」事業部で新築建売や注文住宅の営業を担当しており、河野さんの直属の上司に当たります。入社後、総務部で人事を担当していた戸伏さんは、「以前は打ち合わせ時の託児担当、受付スタッフとしての採用がメインだったようですが、現在は幅広い職種で女性を募集しています」と、採用状況の変化を教えてくれました。

男性と比較して女性は、出産などにより休業を余儀なくされたり、子育てのため労働時間の確保が難しくなったりすることが多いですが、「そのことが業務に支障をきたすことはない」と断言します。「事前に知っていれば対応できることです。それには、プライベートな話も気軽に相談できる関係性を構築することが重要だと思います。現在私の上司も産休中ですが、仕事は円滑に回っています」。

SAKAI株式会社は、福利厚生の充実も特徴です。産前産後休暇や育児休業、短時間勤務制度から、企業主導型保育園の運営などのワーキングママ支援制度、新入社員の奨学金返済負担制度、中には社員の食の偏りを防ぐ目的で始めた無料のお米の炊き出し制度「さかい食堂」など、ユニークな取り組みもあります。これらは全て社員の悩みや要望から生まれているそうで、戸伏さんも一時期、県外への転居が必要な状況に置かれましたが、「辞めるという選択ではなく、どうやったら仕事が続けられるかを考えよう」と代表自ら相談に乗り、リモートワークを導入することで、キャリアを継続できたという経験を語ってくれました。現在も結婚や勉強など様々の理由で県外に出ている社員が、リモートワークを行って協力してくれているといいます。

「どんなに制度が充実していても、会社を好きになってもらえなければ長く働いてはもらえない」と戸伏さん。管理職として「表情や言葉の端々に注意し、悩みを抱えているようなら積極的に声を掛けたり、一対一で話す機会を設けたりするようにしています」と、制度の網では救えない、個人的な悩みにも対応できるように心掛けているそうです。

変化に柔軟に対応すること

臼井さん画像「マイホームを建てる動機で最も多いのは『子育て』。子どもが生まれて部屋が手狭になったなどの理由で、家づくりを考え始めるケースが多いです。最近では男性が育児休業を取得したり、キッチンに立ったりすることも増えてきましたが、まだまだ女性の方が子育てや家事に携わる機会が多いというデータがあるので、女性担当者の方が相談しやすいと考え、女性を積極的に採用しています」と話すのは、代表取締役の臼井栄仁さん。従業員に占める女性割合が多いのも自然の成り行きだと考えています。

女性活躍が提唱されて久しいが、まだ女性が子育てや家事の負担を強いられることが多い現状について企業主導型保育園や短時間勤務制度を例に挙げ、「思いつく限りの対応をしています」と述べます。また「『慣習だから』と変えないことが間違っています。長時間働くことや、休みを取らないことが当たり前だという考え方が古い。女性だけを特別扱いしているわけではなく、会社のために頑張っている社員が働きやすい環境を整えることこそ当たり前で、環境改善をすることで強い会社、お客様に喜ばれる会社になれるのではないでしょうか」と提言してくれました。

会社のトップとして前向きに取り組んでいることは、「人が輝ける場づくり」という臼井さん。働き方に多様性が生まれ、様々なライフスタイルや価値観を持つ社員が増えている環境下で、会社が個人をコントロールすることは不可能だと言います。そこで、充実した研修制度や、立場や部署の垣根を越えてコミュニケーションできる環境など、「『成長したい、学びたい、創造性を発揮したい』などの思いが芽生えた時のための場所を用意することが自分の仕事」という信念を持っているそうです。

会社概要

企業名SAKAI株式会社
事業内容新築事業、不動産事業、リフォーム・リノベーション事業、WEB・コンサル事業
設 立1961年
所在地〒879-7761
大分県大分市大字中戸次5890番地1
TEL097-597-1953
URLhttps://oita-sumai.com/

※ 2024年3月現在