epi.33 働く女性応援企業 株式会社NTTデータ・ビーンサービスを取材しました！

データエントリーを中心としたBPOサービスを提供する株式会社NTTデータ・ビーンサービス。独自開発のオペレーションシステムによる、高品質、高生産性、高セキュリティを特長にデータエントリーで長年培ってきた経験やノウハウとＩＴ活用による高度なBPOサービス提供しています。

株式会社NTTデータ・ビーンサービスは、企業から預かった資料からのデータ入力業務をはじめとしたBPOサービスを提供する会社。会社としては2011年設立の若い会社ですが、正社員80名に対し契約社員は310名。全スタッフのうち約8割が女性社員という、まさに女性がメインで活躍している企業だといえますね。そんな同社で働く女性3名に、女性が活躍できる理由とその取り組みについて聞きました。

まずお話を伺ったのは、経営企画部の藤さん。女性の働きやすさを考慮した社内制度や、取り組みについて聞きました。

「人生100年時代のキャリアを考える中で、会社としては社員に長く働いてほしいと思っています。まだ設立して10年の若い会社ではありますが、社員の声は随時汲み上げ制度に反映することで、一人ひとりが長く安心して勤められる会社づくりを行ってきました。 産前産後休暇・育児休職はもちろん、育児時短勤務制度も完備しています。短時間勤務の導入当初は勤務時間を6時間に限定していたのに対し、遠方の保育施設等に送迎を行う社員のことを考え、5時間勤務と6時間勤務のどちらかで勤務時間を選択できるように変更。また、子が3歳になるまでとしていた対象年齢も小学校3年生まで引き上げて、低学年の早帰りに対応できるようにしました。

今は時短勤務で5名が働いていますし、4月には育児休業から3名の社員が戻ってきてくれます。制度としての職場復帰しやすさはもちろん、年次有給休暇の取得しやすさも子育てと両立しやすい理由なのではないでしょうか。当社の平均年休取得日数は、年間17.5日。毎月1日以上は取得している計算になりますよね。社員同士の協力体制や、お互い様精神が強く根付いてくれているからこそ、安心して制度を利用していただけるのだと思います。」

会社としても働く社員のことを一番に考え、柔軟に制度を改善していく意識があるのはもちろんのこと、社員の方も積極的に自分の意見を伝え、変えていくという意思があるのも素敵だなと思いました。少しでも長く働けるように、次に制度を利用する人が不自由しないようにという思いが読み取れます。同社はほかにも、介護休職制度の回数制限や期間を見直し柔軟に取得できるようにしたほか、社員の意見から制度のブラッシュアップは常に行なっているようです。

次にお話を伺ったのは、同じく経営企画部の尾家さんと運用部の中村さん。お二人とも勤続10年目、創立時からのメンバーです。 「今いる社員の7割は、10年近く勤続しています。創立から10年間で制度を充実させて利用しやすくしたことはもちろん、積極的に制度を利用する社員が多いおかげで、誰もが気負いすることなく休業や時短勤務に入れるのも、勤続年数が長い理由の一つ。私も2年前に結婚しましたが、会社を辞めるのはもったいない、とライフスタイルが変わっても退職するという選択肢はありませんでしたね。」と尾家さん。

「憧れていた先輩が産休・育休を経て時短勤務で復帰した時、私も戻ってきたい！と思いましたね。入社6年目で育休を取得しましたが、復帰した今も時短勤務で変わらずやりがいをもって働かせてもらっています。私は別府市まで子どもの送迎に行く必要があるので、定時で退社しています。お迎えも焦って会社を飛び出さなくていいのが嬉しいですね。女性が多い分お休みも言いやすいですし、ママさんとの子育てトークにいつも花が咲きます。ただ、いつも甘えているわけにはいかないので、定時であがるために計画的に仕事を依頼したり、余裕がある時は定時を超えて勤務したりと助け合って仕事をしています。」と中村さん。

結婚、出産、子育て…とライフスタイルが変化したとしても、変わらずに自分らしく働くことができるという同社。世の中には、急なお休みや時短勤務を言い出しづらいと悩む女性が多くいる中で、お互い様精神にもとづいたサポート体制ができているのですね。勤続年数が長い社員が多いのも、働きやすい制度や取り組みはもちろん、働く社員同士の思いやりが大きく貢献しているといえます。

「女性が多い職場ですし、責任ある立場で活躍している女性も多くいます。中村も産休取得前から主任ですし、戻ってきてからも主任として社員のマネジメントを行ってくれています。休業や時短勤務を経ても、自身のキャリアプランに影響はありません。自分自身で立てた目標の達成度合いで会社が評価をしてくれるので、着実に目指したい方向、なりたい姿に向けて努力を続けられます。また、ママさんでありながらも責任ある立場で活躍している先輩を見ると、自分も頑張ろうとモチベーションが上がります。」と尾家さんは言います。仕事と家庭を両立しながら働く女性には、臨むようなかたちで働くことができない人も世の中には多くいることでしょう。そうした人々がいるなかで、「NTTデータ・ビーンサービスを辞めるのはもったいない！」と声を大にして言えるのは、素敵なことだと思うのです。