株式会社ニチイ学館

全国に5つの支社と94の支店を置くニチイ学館は、「医療関連事業」「介護事業」「保育事業」を多角的に展開し、中国やオーストラリアにも羽を広げるグローバル企業。また、資格講座を開いて、各分野で活躍できる人材も養成しています。特に多いのが、講座で医療事務の資格を取得し、ニチイ学館が業務を委託している医療現場で活躍する人々。明確なキャリアアップ制度のもと、それぞれが自分らしい働き方を見つけているようです。

　ニチイ学館は、県内にある多くの病院から医療事務業務や経営支援サービスを受託し、たくさんの人材を送り出しています。中でも大分県立病院では、約100名のスタッフが就業中。8時半～17時のフルタイムを基本に、午後から出勤したり、15時で仕事を終えたりと個々のライフスタイルに合わせて勤務体系は様々なようです。たとえば、現在、新生児病棟で働く成瀬彩（なるせあや）さんはフルタイム勤務ながら残業はほとんどしないという働き方。仕事も、３人のお子さんの子育てにも無理なく取り組めているとか。

成瀬さんは、医療事務の仕事に興味を持ち、ニチイ学館で資格を取得。その後、正社員となり大分県立病院に配属されました。資格の取得から就業までサポートしてくれるのが、ニチイ学館の強み。そして、10年以上働く中で３回の産休・育休を経験した成瀬さんは、以前と考え方が変わってきたと話してくれました。

「当初は、いずれ給与面で有利な個人病院に転職しようかと思っていたんです。でも、結婚して子供が生まれ、家事や育児の負担が増えてくるにつれて、お金には変えられない環境の良さにありがたさを感じるようになったんです。お休みも取りやすいし、勤務時間や仕事量の融通もきかせてくれますし、スタッフの方々もいい人ばかり。この環境から離れられません！」

多様な働き方を叶えているのが、教育・人材課の存在。勤務先と働き手の間に入り、勤務形態やキャリアップなどについて調整をしてくれるのです。「たとえば育休から復帰するときも、事前に本人の希望をヒアリングして現場の責任者と調整をしていきます。おやすみに入る前とは状況が違ってくる場合もありますよね？　そういったことを汲み取って、働ける範囲で働いていただけるよう配慮していきます」。そう話してくれたのは、頼もしい調整役のひとり、教育・人材課の中島美奈（なかじまみな）さんです。

また、転勤をはじめとする家庭の事情で県外へ引越しが決まった場合は、引越し先での就業も支援してくれるとか。全国に支店を持つニチイ学館ならではのサービスですね。さらに、直営の保育園「ニチイキッズ」を従業員向けの施設としているため、子どもをここに預ける場合、一定の条件のもと保育料の補助が受けられるというメリットも。消化できなかった有給休暇を「家族愛休暇」にシフトさせ、家族の病気や両親の介護などに充てられるなど、福利厚生はとても充実しています。

こうした制度はもとより、教育・人材課を中心としたサポート体制で「助け合う」風潮が脈々と根付いている様子。それも、個々が熱心に働いてくれているからだと語る中島さん。「成瀬さんが残業せずに帰れるのは、彼女が日常業務をしっかりとこなしてくれているからこそなんです。出産後も復帰してほしい！と周囲が思うくらいに」。

そんな働きやすい環境の裏には、業務にしっかりと取り組める研修制度と、自身の成長をイメージできるキャリアアップ制度があります。チーフ、アシスタント、マネージャー…とスキルアップしていく役職それぞれに4級～1級まで等級が設定されていて、目指すべき立場が明確。「現場での業務を極めたい」「管理者として成長したい」など、さまざまな目標を持つことができます。日に日に変わりゆく国の制度に対応するためのフォローアップ研修や、個人情報を遵守するためのテストも定期的に行われるとか。

「働く女性の悩みが、子育てから介護にも移り変わってきている時代。いろいろな世代の方がいろいろな働き方を実現できる職場づくりに対応しています」というのは大分支店の医療関連支店長、黒木共秀虎（くろぎともひこ）さん。。

まずは、資格の取得を入口に、未来を開いてみませんか？　ニチイ学館の教室は、大分支店に併設された「大分教室」と「セントポルタ教室」、「トキハ別府教室」の３カ所にあります。