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“女性ファースト”の企業
貴方が「働きたい、働きやすい」と感じる環境を考えたとき、どんなことがポイントになりますか?短時間勤務が可能な労働条件や仕事と子育てとの両立などが大事なポイントになる方も多いでしょう。
あらゆるニーズに対応しながら、更に働きやすさを追求しつづけている”女性ファースト”の企業が大分にあるんです。
今回は、そんな企業で働く3人の女性に話を伺いました。
同社を訪れてまず驚いたのが女性の多さ!「現在180名ほどが大分CRM センターで働いていますが、ほとんどが女性です。」と教えてくれたのは、働き始めて8年目を迎える管理本部の村上亜紀子さん。「年代も、高校を卒業したばかりの10代もいれば、65歳の方も。パート社員の平均年齢は40代前半、社員の平均年齢は30代半ばくらいですね。」 親子の関係ほどに年の離れた女性が、しかもこれほどの従業員規模で一緒に働いている職場は、大分県内でも珍しいのでは?「年代を超えていろんな人から教わることも多い。これまでになかった人生観や考えが広がっている気がしますし、収入を得ながら勉強もできる、女性が成長できる場にしたいんです。」とマネージャーの高橋里子さんは声を弾ませました。
同社は企業様(クライアント)とお客様(ユーザー)の間を取り持つのが主な業務。受注にとどまらず、購入者に商品の提案も行いカウンセリングをする事が同社の強みでもあります。「『リピーターからファンを作る』ことに重きを置いていますから、継続してお客様のフォローをするとなると、女性のほうがホスピタリティの高さを感じるんですよね。この仕事に長けていると思います。」と、高橋さんは実感を込めて語りました。
企業が求める人材を、女性の特性に求めている…。これこそ、同社が女性従業員を大切にし、働きやすい職場づくりに積極的な理由なんですね。
「大分CRMセンターの社員構成は、正規社員36人、派遣社員6人、それ以外は皆さんパート社員です。」村上さんは、正規社員で産休を取得した第一号。二人のお子さんを育てるママさんワーカーとなった今も働き続けることができたのは、『戻ってきてほしい』という会社の熱意を感じたから。「上司から待っているよと声をかけてもらい、クリスマスなどに従業員に配られるプレゼントを産休中も同様に頂きました。産休中に行われた社内イベントにも子連れで参加しました。」休み中に会社と疎遠になったような思いをさせない、復帰を温かく迎えたい、という思いを示してくれることで得られた安心感は大きかったようです。出産や病気で長期のお休みをしている時には、会社からお花を贈るのが慣例だそうで、細やかなケアと温かみが話の随所に感じられました。
女性が多ければ、出産を迎える人もたくさんいるはず。「どんな働き方(短い時間の方)でも、産休を取ることができます。産休・育休を取得している人はこの10年間で30人くらいいますし、現在も妊娠中の方や育休取得者がいるんです。」そして村上さんは現在、朝・夕の就労時間を短くした時短勤務で働いています。
出産した後に復帰して同じ職場で働ける安心感は、パート社員にとっても同じこと。仕事に復帰するママにとって、実は保育園探しが大きなハードルでした。「復帰するまでに保育園が決まらなかったり、働き始めに子どもを預けられないから仕事に就くことができない、という女性も多いです。弊社には社内託児所があるので、そこは問題になりません。」社内託児所があれば、子どもと一緒に出勤することができるので、送り迎えの負担が軽くなります。また、リラックスルームという和室があり、仕事や家事、子育てで疲れているときに少しの時間でも休息できるように仮眠できるスペースを完備しています。
女性が働くためには何が必要か、様々な要望を実現している同社の取り組みに、思わず「すごい!女性に優しい」と声を上げてしまいました。
「社員全員が弊社の託児を利用しているわけではなく、利用者は保育所の空きを待っている方が中心でした。そこで今年は認可外保育施設の申請をして、社員でなくても利用できる保育園に生まれ変わりました。」友達の子も託児で預かってほしい、という要望をちらほら聞いていたという同社は、社会貢献として待機児童問題にも向き合っています。そうした取組が認められ、先日大分市より「子育て支援中小企業表彰」を授与されました。
女性が多く集う同社の中では、直接に仕事と関わらない部分にも細やかな気配りがされています。「パウダールームや手洗いを一新して、清潔・きれいな環境づくりを実施しました。きれいな空間が好ましい・きれいなまま使おう、が女性的心理。そこで美化委員を立ち上げて、月一ペースで率先してトイレ掃除をしたり、ここが気になるという声があったらすぐ改善できる体制を整えています。」と、美化委員に所属する副センター長の直野友美さんは笑顔で語ってくれました。子育てへの配慮と、きれいな職場…働きたくなる職場の要素しかない!と強く感じました。
同社には、月の初めに一斉雇用する社員だけでなく、月の途中で入社する人もいます。そこで、同期がいないことで不安を感じないように、声かけやフォロー、手助けをする「見守り隊」という取り組みがあるのだそう。「人数が多くて社員の目が行き届かない部分もあるので、入社したら先輩社員と面談を繰り返して育成スケジュールを立て、実現していく『シスター(後輩育成)制度』もあります。」と高橋さん。
誰も孤立をしないように、フォローアップしていく仕組みがあるというのは、これから働きたい人にとってとても心強いですね。
働くうえでのあらゆるニーズに応えて働きやすい環境を整え、さらに大分に貢献したいという想いがインタビューを通してひしひしと伝わりました。
企業名 | 株式会社ダイレクトマーケティンググループ |
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事業内容 | 通信販売コンサルティング |
設立 | 1994年6月 |
所在地 | 本社:大阪市 大分CRMセンター 〒870-0822 大分市大道町5-2-14 |
全社従業員数 | 292名 |
URL | http://www.dmg-one.co.jp |
※ 2018年10月現在