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4月になりました。桜の花が散り葉桜の時期となり、短い春が過ぎようとしています。
玉来ダムでは、平成29年3月に本体建設工事に着手し、平成30年10月から堤体コンクリートを打設開始。令和3年8月に約18万立方メートルのコンクリート打設が完了しました。
現在は、天端橋梁仕上げ工事や貯水池の止水工事(※1:グラウチング)を行っています。
ダム直下に架かっていました仮橋や、ダム下流部にありました仮設備の撤去も完了し、ダム完成の姿が玉来川下流より望めるようになってまいりました。
また、ダム周辺においても管理用道路の整備を行っています。
引き続き工事の安全と周辺環境に、より一層配慮し、早期完成に向けて事業を進めていきます。
※1:グラウチングとは、ダム上流部の止水対策として、岩盤内の割れ目にカーテン状にセメントミルクを注入するもの。
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令和4年4月12日撮影
4月になり玉来ダム建設事業の最終年度を迎えました。
今月より、定点写真では分かりづらかった、工事現場の細かい情報を月替わりで紹介していきます。
4月は「常用洪水吐きスクリーン」をピックアップします。
河床近くに設けた常用洪水吐き(2門)が洪水時に流れ込んだ流木やごみで閉塞しないようにするため、呑口全体を覆うように設置する流木対策設備です。
1門あたりの高さは20.5m・幅は9.2mの総ステンレス製で、2門合わせた総重量はなんと230tにも上ります。
工場製作を終えた各部材は、現場搬入後に大型クレーンにより吊り込まれ、現場で組立・溶接作業が行われます。
4月現在、1門目(右門)の据付がほぼ完了しており、引き続き2門目(左門)完成向けて現場作業を進めてまいります。