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新しい年を迎え、工事現場周辺の寒さも例年よりいちだんと厳しくなっております。
玉来ダムでは、引き続きコンクリ-ト打設を進めると共に、貯水池の※グラウチングの施工を行っています。
本年も工事の安全と周辺環境に一層配慮し、早期完成に向けて事業を進めていきます。
※グラウチングとは、ダム上流部の止水対策として、岩盤内の割れ目にカーテン状にセメントミルクを注入するもの。
令和3年1月5日撮影
竹田駅から稲葉川沿いに下流に向けて歩き、豊岡橋を過ぎてしばらく行くと、「龍泉山英雄護国禅寺」があります。
この寺は、二代藩主中川久盛が、母である虎姫の遺命により、祖父、佐久間玄蕃盛政の供養のために創建しました。
寺院内には、豊臣秀吉の側室、淀君が守り本尊としていたと言われる「一休宗純禅師開眼の地蔵菩薩像」が安置されており。虎姫が久盛の誕生の時に、安産祈願をしたことから、以後ここは、歴代藩主の安産祈願所となり、現在は各地より「子授け祈願」「安産祈願」「水子供養」などに訪れる人が多くいます。
昨年は新型コロナのため、中止となりましたが、この寺では「ぼたん祭り」が、毎年4月20日に開催されます。この牡丹の花は、初代藩主秀成が慶長の役に出兵し、亡くなった兄や、兵士の追悼のために持ち帰り、境内に植えられたものと伝えられています。「朝鮮ぼたん」の名で親しまれ、花の時期には、訪れた多くの人の心を癒やしています。
【龍泉山英雄禅寺 令和3年1月13日撮影】
参考資料: 竹田の寺 発行:岡の里事業実行委員会
竹田の神社仏閣門めぐり 発行:竹田市商工観光課
虎姫 岡城への想ひ 発行:竹田市観光ツーリズム協会