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玉来ダムでは、平成30年10月に開始したコンクリート打設が、8月27日10万m3を達成しました。
完成までには、さらに8万m3余りのコンクリートを打設する予定ですが、引き続き工事の安全と環境に配慮し、一日も早い完成に向けて事業を進めていきます。
令和2年9月1日撮影
玉来ダム左岸北東に位置する志土知(しとち)地区では、20年程前から地元の方々を中心に紫草(むらさきぐさ)の栽培が研究されております。
水はけの良い火山灰土の志土知地区は、その昔「紫土地」と呼ばれ、7、8世紀頃は、九州でも有数の紫草の生産地であったとされ、正倉院文書「豊後国正税帳」にも「紫草園」の記述が残されており、古くから紫草の栽培に適した土壌であった事がわかります。
かつて、この紫草園の紫草が奈良の都へ運ばれていた事から、平成14年の東大寺大仏開眼供養では、志土知地区で生産された紫根(しこん)を使い染めた法衣が東大寺へ献納されました。
紫草の里営農組合の染色工房では、収穫時期の11月頃には、地元小学生を対象にした紫根染色体験や、市内外の人を対象にした体験交流会が開催されるなど、この貴重な植物を後世へ残す努力が続けられております。
【むらさき草 令和2年8月31日撮影】