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紅葉も終わり山も冬の色に変わり始めました。工事現場周辺でも朝夕の冷え込みが一層厳しくなりました。
玉来ダムでは、引き続きコンクリ-ト打設を進めると共に、貯水池の※グラウチングの施工を行っています。
関連工事を含め工事の最盛期をむかえていますが、引き続き環境に配慮し、早期完成に向けて事業を進めていきます。
※ ダム上流部の止水対策として、岩盤内の割れ目にカーテン状にセメントミルクを注入するもの。
令和2年12月4日撮影
扇森稲荷神社(通称 こうとうさま)は、玉来川の下流に位置し、九州三大稲荷や日本十大稲荷に数えられる神社です。
扇森稲荷は、1616年に岡藩第2代藩主の中川久盛公によって、創祠されたと伝えられています。由来については諸説ありますが、ここでは以下の説を紹介します。二代中川久盛公が江戸城に登城の折、箱根で妖化が現れ危険を知らせました。このお告げにより、久盛公は刺客から身を守ることができ、日頃から信心していた伏見稲荷の霊験によるものと感謝して、お礼に伏見稲荷を模した神社を建てました。この神社は以後、岡藩の歴代藩主達に大切にされつづけ、今日の扇森稲荷神社に至ります。
平成24年の九州北部豪雨の際には、神社の参道横を流れる玉来川が氾濫し、参道の稲荷橋が流されるという被害が出ましたが、現在は新しい橋が架けられ、初詣の時期には、大分県内だけではなく、九州各地から参拝客が訪れ賑わいを見せています。
【扇森稲荷神社 令和2年11月29日撮影】
参考文献: 玉来物語 ー観光の「窓」にー
昭和47年出版
竹田市誌 第2巻 平成21年出版