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公益財団法人 日本心臓財団は、2024年7月1日より、公益社団法人ACジャパンの「支援キャンペーン」を通じて「心房細動」という脳卒中や心不全の原因となる不整脈の早期発見をテーマにした啓発活動を開始しました。
健康情報を積極的に発信している「なかやまきんに君」さんを起用して、「心房細動」の早期発見と、定期的な健診をテーマにした啓発広告を展開しています。
心房細動は、心臓の一部である心房という部位が細かく痙攣して、心臓が血液を十分に送り出せなくなる病気です。
さらに、心房細動が原因でできた心臓内の血栓が動脈を通り脳に流れて発症する「心原性脳塞栓症」は、命にかかわる大きな脳梗塞につながることが多く、一命をとりとめても麻痺や寝たきりなど重い後遺症が残る可能性が高い脳梗塞です。
2020年の日本における推定患者数は100万人超*1で、65歳以上で有病率が高まります。
しかし、心房細動患者の約4割が無症状*2であり、たとえ心房細動が起きたとしてもすぐに治まることが多いため、年1回の健康診断での心電図記録で必ず検出できるとは限りません。
見過ごされやすい心房細動の早期発見には、まずは心房細動を知っていただくこと、息切れや動悸などの自覚症状を軽視しないこと、そして、検脈や心電図記録など、早い段階から自分で脈をチェックすることが重要だと言われています。
この機会に是非、毎日の検脈の習慣をつけましょう♪
*1 Ohsawa M, et al. J Epidemiol 2005:15:194-196
*2 Senoo K, et al. Circ J. 2012;76(4):1020-1023