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高い技術力で大分から全国に
日本製鉄グループの中核企業「日鉄ソリューションズ(株)」の100%子会社。日本製鉄(株)向けシステムの開発や保守はもちろん、九州・中国地区の企業へ情報システムを提供しています。また、大分オフィスにおける主な事業として、大学向けの「CampusSquare」(履修・成績・健康管理等の学校業務をサポートするパッケージソフトウェア)を全国に展開しています。
田中瑶子さんは、鉄鋼ソリューション事業部のシステムエンジニアで、日本製鉄(株)の製鉄所で稼働するシステムの開発から運用、保守を担当しています。具体的には、生産の計画値や実績値などを画面で確認できるWebアプリケーションを開発し、その後もシステムを安定稼働させるために監視やメンテナンスを行っています。入社は2015年。採用担当や大学OBから会社の業務内容や開発現場の話を聞き、学んできたプログラミングやネットワーク系の知識を活かせる会社だと思い、志願したそうです。「現在は情報の『見える化』を担当しています。鉄を作る過程には直接関係しませんが、情報開示・分析による業務改善に努めています。上手くプログラムが稼働した時には喜びを感じます」と、仕事の魅力について語ってくれました。
家庭では2児の母である田中さん。精神的にも肉体的にも、仕事と育児の両立は大変なようです。 しかし、保育園への送迎や家事をするために、1日に最大2時間の就業時間の短縮が可能な短時間勤務や、在宅勤務、有給休暇など充実した制度を利用しながら両立できています。 「認可保育園の申請には落ちましたが、会社の入園支援制度を利用し、近所の企業主導型保育園へ通わせることができ、予定通り復職できました」と、会社のサポートに感謝しています。
「今の部署は人に恵まれ、自分の能力を高めていける環境です。その環境を大事にしていきたい」と田中さん。育児をしながら責任ある仕事をするのは大変ですが、やりがいをもって仕事ができる環境に満足しています。育児が一段落したら資格取得にチャレンジし、更なるスキルアップに努めていきたいと考えているそうです。
「育休中は、定期的に上司と近況報告し合い、チームの状況などを教えてもらったりしていました。復帰先は同じチームでしたが、忘れていることも多く、最初は苦労しました」と、復職の大変さについて教えてくれたのは、鉄鋼ソリューション事業部のシステムエンジニアである松本麻美子さんです。入社は2016年。現在は、日本製鉄(株)の製鉄所の出荷など、操業システムの開発から運用、保守を担当しています。育休中には、パソコンで会社の最新情報やお知らせを確認できたことで、円滑に復帰できたことが良かったそうですが、実務面でのブランクを取り戻すのは大変だったようです。
現在は8時30分から17時までのフルタイムで勤務していますが、しばらく前までは生後1年未満の子を持つ母親が利用できる育児時間を取得し、1時間の短時間勤務をしていました。周囲の理解があったからこそ、柔軟な働き方ができたようです。「どんなに仕事が残っていても、定時で仕事を終えなければ迎えに間に合わない。 仕事が忙しい時でも、保育園から呼び出しがあると迎えに行かなければならないなど、育児と仕事の両立は大変です。上司に相談して仕事を引き取ってもらったり、対応期限を調整させてもらったりするなどして対応しています」と、語ってくれました。
日鉄ソリューションズ九州の魅力は、「地元大分にいながら、全国規模の大きな仕事ができること」と松本さん。顧客である日本製鉄(株)とのコミュニケーションを通じて、現状の課題点を見つけ、改善策を提示できるような、プロジェクトの責任者となることを目標にしています。
最後に企画管理部教育グループの安部加代子さん、コンプライアンス推進グループのグループリーダーである加藤翔大さんに女性活躍や男性育休取得推進への取組みについて伺いました。
「弊社の一般事業主行動計画にも記載していますが、女性管理職の割合と女性の継続雇用年数の向上のために、定量目標を掲げ、達成に向けた取り組みを推進しています」と安部さん。女性管理職を増やすために、次世代女性リーダー育成研修や、管理職向けのダイバーシティマネージメント研修を企画中。女性管理職に必要なスキルやマインドを向上させると同時に、多様な価値観を受け入れ、女性が働きやすい環境を促進させるための意識改革を目指しています。
また、女性が安心して就業継続できるように、子どもが小学校3年生まで短時間勤務を利用できる制度や、育休中にビジネススキル等に関するe-learningを無償で受講できるなどの施策も取り入れています。今後は、女性社員同士の交流促進のため、女性交流会の開催も増やしていくそうです。
男性育休の取得も推進しており、通常の育休とは別に、配偶者の出産日以降5日の休暇(有給)を取得できる「配偶者出産休暇」制度の周知や、男性育休取得推奨リーフレットを作成するなどし、活動に力を入れています。加藤さんは「リーフレットには、取得者の体験談を数多く掲載しています。体験談は、育児の大変さや男性によるサポートの必要性が伝わり、取得の後押しになっていると思います。次の一手として、男性育休取得者同士の座談会を企画中です」と、語ってくれました。
また、昨年、おおいた働き方改革推進優良企業表彰を受けたように、社員のワーク・ライフ・バランスの実現に向けても、積極的に施策を進めている日鉄ソリューションズ九州。年休取得数や総労働時間に関する目標を立てたり、在宅勤務制度を導入したりと、多面的に働き方改革を推進。今後も社員のワーク・ライフ・バランスを図ると同時に、社員のエンゲージメント向上のためにも、制度改革を進めていく意欲をのぞかせます。
※「CampusSquare」は、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。p>
企業名 | 日鉄ソリューションズ九州株式会社 |
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事業内容 | 情報・通信業 |
設 立 | 1995年 |
所在地 | (本社)〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前二丁目3番7号 (大分オフィス)〒870-0902 大分市大字西ノ洲1番地(管理センター1F) |
TEL | (大分オフィス)097-504-0900 |
※ 2024年4月現在