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豊予海峡ルートについて

印刷ページの表示 ページ番号:0002248242 更新日:2023年12月26日更新
 今日の日本は、東京を起点として東海道から山陽道を経て北九州に至る太平洋ベルト地帯(「西日本国土軸」と呼びます。)に人口や産業が集中し、環境問題等の様々な問題を抱える一方で、それ以外の地域では深刻な過疎化が進んでいます。

 こうした様々な問題を解消し、私たちがどこに住んでいても生活の豊かさ、自然環境の豊かさを同じように実感することができ、世界に開かれた活力ある国にするためには、複数の新たな国土軸をつくり、人口や産業が適度に分散する国土へと転換する必要があります。

 また、災害などで西日本国土軸が通行不能になった場合でも、複数の国土軸があれば、人や物の流れが東西で分断されるリスクが減少します。

 平成10年3月、全国総合開発計画「21世紀の国土のグランドデザイン」が策定され、その中で示された4つの国土軸構想の一つとして、「太平洋新国土軸構想」があります。

 この構想は、東海から伊勢湾口、紀伊半島、紀淡海峡、四国、豊予海峡を経て九州に至る地域を高速道路や高速鉄道などで結ぼうとするもので、その一翼を担うのが「豊予海峡ルート」です。

 豊予海峡ルートは、大分県佐賀関半島と愛媛県佐田岬半島間の豊予海峡を海底トンネルや架橋で結ぼうとするもので、西瀬戸地域全体の発展を支えるとともに、豊かな国土づくりに大きく貢献する21世紀のビッグプロジェクトです。

1.豊予海峡ルートの概要

位置 愛媛県佐田岬半島~大分県佐賀関半島
海峡幅 約14km
最大水深 約195m

経緯

(国土軸)

●昭和44年 「新全国総合開発計画」で大規模プロジェクト構想が打ち出され、「九州・四国連絡新幹線鉄道」「九州・四国連絡自動車道」が盛り込まれる

●平成10年 「全国総合開発計画~21世紀のグランドデザイン~」に「太平洋新国土軸」を含む4つの国土軸や、「豊予海峡道路」が盛り込まれる

(鉄道軸)

●昭和48年 四国新幹線等が全国新幹線鉄道整備法(昭和45年)による基本計画として告示される

●昭和63年 鉄道建設・運輸施設整備支援機構の「地形・地質等に関する調査」により、「建設可能」と報告

(道路軸) ●平成7年 国土交通省が新交通軸基礎調査を開始
●平成7年 愛媛県、大分県が長大橋に係る基礎的な技術調査を開始(豊予海峡架橋調査委員会)、平成10年に「架橋は技術的に可能」と報告
推進体制 平成5年 豊予海峡ルート推進協議会設立

豊予海峡ルートイメージ図

2.実現による効果

 東九州自動車道や、山陽自動車道、四国横断・縦貫自動車道など高速交通ネットワークの整備と合わせて、西瀬戸地域の環状交通体系が形成されることとなり、中四国地域連携軸や東九州軸などの広域的な交流・連携が促進され、中国、四国、九州が密接に連携する広域交流圏が構築されます。災害時には本州と九州を結ぶ関門海峡を通るルートの代替ルートとしても非常に有効と考えられます。

 また、リニア中央新幹線で結ばれる東京・名古屋・大阪の巨大経済圏との移動距離が短縮され、本県の産業に大きな効果をもたらすことが期待されます。

効果