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近年、大分県では豪雨などの自然災害が毎年のように発生しています。また、大分県にも大きな被害が発生すると想定されている南海トラフ地震は、今後30年以内に70~80%の確率で起きると予想されています。
災害から自分や大切な人を守るためには、普段からの防災意識が重要です。今回は、災害に強い人づくり、地域づくりについて県の取組などを紹介します。
県ではすべての自治会・自主防災会に一人以上の防災士を配置するため、防災士養成の研修を市町村と共同で開催しています。
また、女性の視点から、女性や子どもなど誰もが避難しやすい環境づくりのため、女性の防災士資格取得の促進やネットワークづくりの支援などを行っています。
防災士とは、民間団体が認定を行う資格であり、社会や地域の様々な場で防災力を高めるための十分な意識と一定の知識・技能を習得した人が得られます。
《県内の防災士の数》
12,326人(令和4年3月末現在) ※全国3位(人口1,000人当たりだと全国2位)
私は大阪府の出身で、阪神・淡路大震災を体験したことが、防災について考えるきっかけとなりました。
また、嫁ぎ先がお寺で、災害時の避難所として活用される可能性もあり、2020年2月に防災士の資格を取りました。
現在、奈狩江地区住民自治協議会地域資源部に所属しており、その活動の中で、奈狩江地区の1つの幼稚園、2つの小学校に非常持ち出し袋の贈呈を毎年行っています。
これをきっかけに、児童クラブに手作りの防災頭巾の贈呈を行い、防災訓練や紙芝居、防災カルタなど、子どもたちが興味を持って楽しく取り組んでもらえるよう工夫しながら活動しています。
この活動は、今年になって他の地域から相談があるなど、いい方向に広がっています。
個人では限界があることも、ちょっとしたつながりを持つだけで一気に広がっていくということも感じています。これからも「できることからこつこつと、無理せず楽しく」をモットーに活動し、地域と防災士がつながることで、杵築市内の防災意識向上につなげていければと思っています。
非常持ち出し袋を持って高台へ避難する子どもたち
いつどんな災害に巻き込まれるのかは誰にもわかりません。日常的な意識の差が運命を分けることになるかもしれません。普段から防災意識を高く持ち、備えておくことにより、災害発生時の迅速な行動につながります。
新型コロナの影響により防災学習会や訓練等が困難な状況にあります。ただ、災害はいつ起こるかわからず、防災意識・知識の向上が必要です。
YouTubeの「防災おおいた」では「事前の備え編」「災害風水害編」「災害地震・津波編」「県の取組編」の4つの動画をご覧いただけます。
災害による人的被害をなくすためには、早期避難の習慣化が重要です。ハザードマップ等を活用し、あらかじめ自宅や勤務先周辺の危険な場所、避難所や経路を確認しましょう。
大雨や台風の接近の際には、何より早めの避難が大切です。警戒レベルに応じた避難開始の基準である「避難スイッチ」の設定や非常持ち出し品の準備など、時系列であらかじめ整理しましょう。
注意:警戒レベル5は災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。警戒レベル4までに必ず避難しましょう。また、身の危険を感じた場合は、市町村からの避難情報の発令を待たずに、避難を開始しましょう。
適切な避難行動のためには、迅速かつ確実な情報収集が必要です。日頃の備えとしてご活用ください。
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問 防災対策企画課 097-506-3155