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特集2 姫島村~伝統を守りながら地域に新たな風を呼ぶ~

印刷ページの表示 ページ番号:0002018946 更新日:2018年3月2日更新

 キツネ踊りで有名な姫島村。県北東部に位置する人口約2000人の自然豊かな島です。

特集2

 この島で暮らす人々は、伝統や文化を継承する一方で、火山活動の痕跡や砂州の地形を利用して産業を発展させてきました。今、地域の素材を上手に活用した取組や、新たな産業への挑戦が始まっています。

特集2
【表紙のお話】キツネ踊りやアヤ踊りなど伝統ある姫島盆踊を次代へ継承する姫島村。
ユーモラスな表情やしぐさで見る人を楽しませます。

地域が誇る財産「おおいた姫島ジオパーク」!

 姫島は、約30万年前からの7つの火山活動によって誕生した島です。コンパクトな島内には、石器の材料となった黒曜石などの貴重な岩石、火山活動の跡や海水の浸食作用による独特な地形や地層などたくさんの見所があります。
 平成25年には「火山が生み出した神秘の島」として日本ジオパークに認定されました。姫島が持つ地質遺産と自然、歴史、伝統、文化などの魅力あふれる地域資源を活用し、観光や教育による島の活性化を図っています。

★学術的視点からジオを発信

おおいた姫島ジオパーク推進協議会 専門員 堀内 悠さんのお話

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 拠点施設「時と自然の希跡ジオパーク天一根」での展示解説や子どもたちの学習活動、ジオガイドの養成などを行っています。ここは、地質学的に素晴らしい素材がそろっている世界に誇れる島です。昨年12月の再認定を受け、興味を持つ人が増えてほしいと思います。また、中学を卒業し、島を離れてもふるさとに自信を持ってもらいたいですね。 

★ふるさとジオの魅力を観光客へ

ジオガイド 吉田龍夫さんのお話

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 ジオパークに興味を持ち、多くの方に支えられながらガイドになりました。ふるさとなのに知らないことが多く、驚きの連続でした。
 特徴は、陸からでも海からでも楽しめること。島を一周する「ジオクルーズ」では、波で浸食された地形が観察できます。今後もジオの魅力を発信し続け、多くの方に来ていただき、皆さんとの交流を楽しみたいですね。

★ジオで育む地元愛

姫島中学校 生徒会長 清水七海さん(右)、姫島中学校  副会長 西村 烈さん(左)のお話

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 島の小中学生は「ふるさと科」(総合的な学習の時間)の授業で、姫島について学習したり、県内外のジオパークとの交流を行っています。特に中学校では、学んだことを葉書サイズにまとめ、フェリー乗り場等に掲示し紹介しています。

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清水さんのおすすめスポット
「姫島の黒曜石産地」観音崎。「夕陽がきれい!」

島でとれる新鮮な海の幸!

  姫島近海は、車えび、かれい、たい、たこ、すずき、さざえなどの魚介類のほか、わかめやひじきなど豊かな海の幸が水揚げされる絶好の漁場です。塩田跡地を利用した車えびの養殖は、沿岸漁業と並ぶ村の基幹産業で「姫島車えび」として、全国に知られる人気のブランドです。

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★大分県漁業協同組合 姫島地区 漁業運営委員長 北村昭雄さんのお話

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 流れの速い姫島近海で育った魚は、身が引き締まり、活きがいいのが特徴。新鮮な魚を求めて、島に来るお客様もいます。間違いなくおいしいです。

★姫島車えび養殖(株)代表取締役社長 松原幸一さんのお話

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 全国一の規模を誇る養殖池で育った「姫島車えび」は甘みが強く、県内外のお客様から高い評価を得ています。生産量をさらに伸ばしていきたいですね。

~伝統産業に新たな価値を加える~

★安西旅館 4代目若女将 姫島女将の会 会長 安西千代里さんのお話

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 島を盛り上げようと女将8人が集まり、姫島車えびフェアや姫島かれいフェアなどのイベントを行っています。おいしい食を堪能し、温かい島の人たちと触れ合ってもらいたいですね。

★(株)おおいた姫島 代表取締役社長 小岩直和さん(右) 社員小島奨平さん(左)のお話

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 島で生産されるおいしい食材を全国の食卓に届けたい。そんな想いから会社を設立しました。商品化して販売するだけではなく、島独自の漁獲方法や製法をストーリーにしてブランド化しています。
 現在、島のおばあちゃんたちが育てた農産物に着目しています。潮風で育った玉ねぎは甘くておいしい!一次産業の活性化で観光客を呼び、新たな雇用を創出して、地域を元気にしていきたいですね。

姫島村の新しい挑戦「ITアイランド」構想!

  ソフトウェア開発などを手がけるIT企業の(株)ブレーンネットと(株)Ruby開発が昨年、姫島村に進出しました。企業の進出は、県が統計を取り始めた昭和54年以降、初めてです。
 島のゆったりとした時間を楽しみながら新しい働き方の提案をしています。

(株)ブレーンネット 代表取締役社長 今井智康さんのお話

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Q なぜ姫島村に進出を?

 温かい島の人と豊かな自然や文化に胸を打たれ、社員にこんな環境で仕事をさせてあげたいと思いました。島出身の社員が「島で働きたい」と話したことも大きなきっかけです。

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島出身の社員 追崎慎祐さん 東京の社員とテレビ会議中!

Q 島でも他と変わらず仕事はできますか?

パソコンとネット環境があれば大丈夫です。満員電車や通勤時間から解放される分、趣味や家族との時間を楽しめます!

Q 今後の目標をお聞かせください。

 ITの力で島の生活を便利にしたいです。Uターン、Iターン希望者、島で働きたいと考える方の積極的な雇用もしていきたいですね。

一島一村として発展する姫島村。みなさんも一度、姫島村に足を運んでみませんか?

問 自然保護推進室  ☎097-506-3025