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病気や障がいがあっても住み慣れた地域や自宅で安心して生活が送れるよう療養を支援する「訪問看護」。
今回は、訪問看護の魅力や、提供体制の整備に向けた県の取組についてご紹介します。
訪問看護は、看護師が自宅に訪問し、病気や障がいを持った方が、その人らしい生活を送れるよう療養の支援を行うものです。赤ちゃんから高齢者までどなたでも利用することができます。訪問看護では、訪問看護師が利用者のかかりつけの医師や担当ケアマネジャーと連携しながら療養を支援します。
訪問看護では、かかりつけの医師が作成する指示書に基づいて、健康状態の確認や医療処置、日常生活の支援などが受けられます。
訪問看護では、療養される方が住み慣れた地域や自宅で、その方らしい生活を最優先にしながら医療やケアを受けることができます。
また、ともに生活する家族にとっても、健康状態など気になることを気軽に訪問看護師へ相談できるため、安心して療養をサポートする環境をつくることができます。
訪問看護は、訪問看護ステーションなどに勤務する看護師が行います。
現在、県内には、約200か所の訪問看護ステーションがあり、800名を超える訪問看護師が活躍しています。
少子高齢化が進む中、在宅療養のニーズは今後さらに高まるため、24時間対応や、重症度の高い利用者の受け入れ、終末期ケアなど専門性の高い分野への対応ができるよう、訪問看護ステーションの機能強化や大規模化が重要となっています。
県では、訪問看護の提供体制を充実させるため、機能の強化を目指す訪問看護ステーションの人材確保を支援するとともに、運営面をサポートするためのアドバイザー派遣を行っています。また、訪問看護師の専門的なスキル習得のための研修や、訪問看護に特化した就職ガイダンスを実施しています。
訪問看護の現場で活躍する看護師にお話を伺いました。
訪問看護ステーションおおいた
所長 高根 利依子さん
訪問看護師になる前は、病棟で勤務していました。患者さん一人ひとりに向き合う時間が十分でなく、もっと人に寄り添う看護をしたいという思いがあり、ご自宅などで利用者さんやそのご家族の方の思いを大切にしながらサポートができる訪問看護師を選びました。
訪問看護師は、利用者さんの経過を長く追うことができ、何十年ものお付き合いになる方もいらっしゃいます。また、小児も診ていますので、子どもの成長を見ることができます。
その方の生活や人生に寄り添い、長い時間、安定した日々を過ごせるようサポートできるのは、訪問看護師ならではの魅力だと感じています。
また、訪問看護師自身も子育てや介護など自分のライフスタイルにあった働き方を選択できるところも魅力です。
利用者さんは、0歳から100歳までと年齢幅が広く、療養内容や生活環境もさまざまです。 療養内容や生活環境の数だけニーズも異なり、その方に最も適切な看護を考えて実践できることにやりがいを感じています。
利用者さんが日々の暮らしの中で、うれしかったことや楽しかったことを笑顔でお話してくださる瞬間が、原動力になっています。
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問 医療政策課 097-506-2654