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近年、大分空港は、陸・空・海、そして宇宙につながる「ドリームポートおおいた」として生まれ変わろうとしています。県では、この夢の空港へのアクセスを大きく向上させるため、ホーバークラフトの令和5年度中の就航開始を目指して、船舶の建造、旅客ターミナルの建設などの準備を進めているところです。
また、大分市中心部を通る都市計画道路「庄の原佐野線」は、利便性向上と渋滞緩和に向けて、延伸工事が始まりました。
今回は、大分県でますます充実する交通ネットワークを紹介します。
平成21年10月まで、大分空港と大分市とを結ぶ移動手段として親しまれた「ホーバークラフト」。この乗り物が、令和5年度中にいよいよ就航する予定です。
ホーバークラフトは、水面や地面に向けて空気を高圧で噴出し、浮揚して進む乗り物です。現在、3隻の建造がイギリスで進められています。その船体デザインは、最先端の宇宙港、そして宇宙へと向かう、非日常的で格好良い乗り物のイメージを体現したものに決定し、各艇の名前も江戸時代に活躍した「豊後三賢」にちなんだものに決定しました。
この、国内唯一となるホーバークラフトが発着する旅客ターミナルも、現在、建設工事が進められています。
西大分に建設される旅客ターミナル(大分市側)は、およそ500台の駐車場を備え、かんたん港園など周辺施設との連携により、より多くの方が利用するにぎわいあふれる施設となることを目指しています。
大分空港を起点として、県内観光の活性化に向けたMaaS実証実験が1月から始まりました。MaaS(=Mobility as a Service)とは、スマートフォン等を活用し、1つのアプリで目的地まで複数の移動手段(鉄道、バス、タクシー、カーシェア等)を組み合わせた最適な経路検索、予約・決済などが可能なサービスです。
問 交通政策課 097-506-2157
「庄の原佐野線」は、東九州自動車道大分ICから大分市佐野までを結び、大分市の東西骨格軸となる都市計画道路です。「下郡工区」については、今年度から高架橋の工事に着手しました。さらに、明野地区へつながる「下郡・明野工区」についても早期事業化に向け取り組んでいます。
この延伸により、県道大分臼杵線の加納西交差点周辺において発生している交通渋滞の緩和が期待されています。また、災害時には広域防災拠点である大分スポーツ公園への連絡路として重要な役割を担うこととなります。
県では、こうした効果を発揮するため、庄の原佐野線の整備に取り組みます。
問 都市・まちづくり推進課 097-506-4652