ただの好奇心だったのに!
1 ある乱用者の手記
私は今、普通の高校生。
だけど1年前は、覚せい剤犯罪者。高校1年の春、警察に逮捕された。
すごくすごく怖かった。手錠が重かった。涙がとまらなかった。そのときつき合っていた人も一緒に捕まった。
ただの好奇心だったのに。
私は、注射でやってた。毎日のように。
最初は、1回だけと思っていたのに。誘われると断れなかった。薬が切れたときの倦怠感は耐えられなかった。どんどん廃人になっていった。
(中略)
もう絶対覚せい剤なんてやらないよ。自分の存在の大切さにやっと気づけたから。
それにもう後悔するのはイヤだし。
2 薬物犯罪情勢
全国の薬物情勢は、年間1万人を超える薬物乱用者の検挙が続いています。
またインターネット掲示板等を利用した薬物の売買等が横行し、一般市民でも簡単に違法薬物が手に入る状況にあります。
大分県においても薬物乱用事件の検挙者数は増加傾向にあり、特に初犯者の占める割合が、覚せい剤事犯では約4~5割、大麻事犯では約8~9割と高くなっていることから、一般市民にも深く浸透していると思われます。
3 こんな時には
皆さんの身近に、
病気でもないのに、腕や足に注射の跡がある。
急にやせてきた。ほほがこけてきた。顔色が悪い。
必要以上にキョロキョロして落ち着きがない。
疑い深くなったり、何かにおびえたりする。
幻覚、幻聴がある。
身元の分からない人と交際し、電話がかかってくる。
夜ふかしを続けるかと思えば、逆に2日も3日も続けて眠りこける。
注射器や小さなビニール袋入りの白い粉を隠し持っている。
などの人がいれば、
薬物相談専用電話
または、最寄りの警察署・交番・駐在所へ気軽に相談してください。秘密は守ります。
なお、薬物の乱用防止を図るため、警察では一般企業及び大学等に対して薬物乱用防止講話を行っています。
当該講話の依頼は最寄りの警察署、または、警察本部刑事部組織犯罪対策課(097-536-2131) までご連絡下さい。