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令和3年地価調査結果
令和3年地価調査結果
概要
調査結果の概要
対前年の県平均変動率をみると、住宅地は上昇から横ばいとなり、商業地については引き続き下落した。
全体としては、
住宅地は平成10年以来21年ぶりの上昇となった令和元年から令和2年まで、2年連続で上昇していたが、本年は横ばいとなった。
商業地は平成4年以降30年連続の下落となり、昨年に引き続き2年連続で下落率が拡大した。
注:新規地点の設定、選定替や地点削減により、平均価格は上昇することがあるため地価の上昇・下落は、変動率で判断している。
本年は、県内の基準地301地点(※303地点のうち、選定替の2地点は前年との比較ができない)の中で、対前年変動率がプラスとなる価格上昇地点が、住宅地において48地点、横ばい(±0.0)が41地点。商業地において価格上昇地点が6地点、横ばいが20地点となった。
なお、昨年は、住宅地において上昇地点が56地点、横ばいが36地点、商業地において上昇地点が15地点、横ばいが13地点であった。
R2(新設3地点、選定替3地点を除く) |
R3(選定替2地点を除く) |
|||||
上昇 | 横ばい | 下落 | 上昇 | 横ばい | 下落 | |
住宅地 | 56 | 36 | 110 | 48 | 41 | 113 |
宅地見込地 | 3 | 2 | 2 | |||
商業地 | 15 | 13 | 51 | 6 | 20 | 57 |
工業地 | 1 | 8 | 4 | 4 | ||
林地 | 4 | 4 | ||||
合計 | 297 | 301 |
対前年平均変動率(変動率は継続地点のみで算定)
(1)住 宅 地
ア.県内の状況
県平均では、平成10年以来21年ぶりの上昇となった令和元年から令和2年まで2年連続で上昇していたが、本年の変動率は0.0%(前年0.1%)と横ばいとなった。
市町村別の平均でみると、上昇率横ばいが1市、上昇率縮小が1市、下落から横ばいとなったのが1町、下落率縮小が5市町、下落率横ばいが4市町、上昇から下落に転じたのが1市、下落率拡大が5市村である。
〈上昇率横ばい:1市〉(昨年なし)
由布市
〈上昇率縮小:1市〉(昨年1市(別府市))
大分市
〈下落から横ばい:1町〉(昨年なし)
日出町
〈下落率縮小:5市町〉(昨年なし)
日田市、竹田市、豊後大野市、国東市、九重町
〈下落率横ばい:4市町〉(昨年1市(佐伯市))
中津市、佐伯市、豊後高田市、玖珠町
〈上昇から下落:1市〉(昨年2市町(津久見市、日出町))
別府市
〈下落率拡大:5市村〉(昨年12市町村)
臼杵市、津久見市、杵築市、宇佐市、姫島村
なお、県内で最も上昇率が大きかった市町村は、大分市で変動率1.9%(昨年:大分市2.0%)となった。また、最も下落率が大きかった市町村は、姫島村で変動率△2.6%(昨年:九重町△2.3%)となっている。
イ.大分市の状況
市平均で平成10年以来19年ぶりの上昇となった平成29年から5年連続の上昇となったが、上昇率は0.1ポイント縮小した。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
R2 | 2.0 | 43 | 8 | 6 |
R3 | 1.9 | 46 | 9 | 2 |
ウ.別府市の状況
市平均で平成11年以来19年ぶりの上昇となった平成30年から令和2年まで3年連続で上昇していたが、本年は上昇から下落に転じた。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
R2 | 0.2 | 9 | 3 | 4 |
R3 | △0.2 | 0 | 10 | 6 |
(2)商 業 地
ア.県内の状況
県平均では、平成4年以降30年連続の下落となり、変動率は△1.2%(前年△1.0%)で、下落率が0.2ポイント拡大し、2年連続で下落率拡大となった。
市町村別の平均でみると、上昇率横ばいが1町、上昇率縮小が1市、下落率縮小が6市、下落率横ばいが2市町、上昇から下落に転じたのが1市、下落率拡大が7市町村である。
〈上昇率横ばい:1町〉(昨年1町(日出町))
日出町
〈上昇率縮小:1市〉(昨年2市(大分市、別府市))
大分市
〈下落率縮小:6市〉(昨年1市(杵築市))
臼杵市、津久見市、竹田市、宇佐市、豊後大野市、国東市
〈下落率横ばい:2市町〉(昨年1市(宇佐市))
佐伯市、玖珠町
〈上昇から下落:1市〉(昨年1市(由布市))
別府市
〈下落率拡大:7市町村〉 (昨年12市町村)
中津市、日田市、豊後高田市、杵築市、由布市、姫島村、九重町
なお、県内で最も上昇率が大きかった市町村は、日出町で変動率0.2%(昨年:大分市、別府市0.4%)となった。また、最も下落率が大きかった市町村は、姫島村で変動率△3.8%(昨年:日田市△3.1%)となっている。
イ.大分市の状況
市平均で平成28年以降6年連続の上昇となったが、上昇率は0.1%と昨年より0.3ポイント縮小した。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
R2 | 0.4 | 9 | 4 | 6 |
R3 | 0.1 | 5 | 10 | 4 |
ウ.別府市の状況
市平均で平成4年以来26年ぶりの上昇となった平成30年から令和2年まで3年連続で上昇していたが、本年は上昇から下落に転じた。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
R2 | 0.4 | 4 | 6 | 0 |
R3 | △0.3 | 0 | 5 | 5 |
価格水準
(1)住 宅 地
住宅地の県平均価格は、25,300円(前年25,100円)で 、昭和58年(25,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは、平成10年の県平均価格(36,800円))
調査地点の中で最高価格は、大分(県)-12(大分市金池南1丁目)の156,000円である。同地点は、昨年に引き続き最高価格である。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)-7(大分市中島東2丁目)における平成3~9年にかけての価格、180,000円である。
(2)商 業 地
商業地の県平均価格は、54,200円(前年54,400円)で、昭和57年(55,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは平成3年の県平均価格(189,900円))
調査地点の中で最高価格は大分(県)5-17(大分市東大道1丁目)の405,000円である。同地点は、昨年に引き続き最高価格である。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)5-11(大分市都町2丁目)における平成3年の価格、2,400,000円である。
〈資料〉
1 市町村別・用途別 平均価格及び対前年平均変動率
平均価格及び対前年平均変動率一覧 [PDFファイル/41KB]
2 基準地別標準価格及び対前年変動率
標準価格及び対前年変動率(宅地) [PDFファイル/165KB]
標準価格及び対前年変動率(林地) [PDFファイル/27KB]
3 基準地価格順位表(高位) 価格順位一覧 [PDFファイル/37KB]
4 基準地変動率順位表(住宅地:上位・下位) 変動率順位(住宅地) [PDFファイル/92KB]
5 基準地変動率順位表(商業地:上位・下位) 変動率順位(商業地) [PDFファイル/105KB]
6 基準地詳細情報(所在、価格、利用現況、最寄り駅等)