本文
令和元年地価調査結果
令和元年地価調査結果
概要
調査結果の概要
対前年の県平均変動率をみると、住宅地は上昇となり、商業地については引き続き下落しているが下落率は縮小傾向にある。
全体としては、
住宅地は、平成10年以来21年ぶりの上昇。
商業地は、平成4年以降28年連続の下落。
注:新規地点の設定、選定替や地点削減により、平均価格は上昇することがあるため
地価の上昇・下落は、変動率で判断している。
本年は、県内の基準地296地点(※300地点のうち、選定替の4地点は前年との比較ができない)の中で、対前年変動率がプラスとなる価格上昇地点が、住宅地において63地点、横ばい(±0.0)が47地点。商業地において価格上昇地点が23地点、横ばいが15地点となった。
なお、昨年は、住宅地において上昇地点が48地点、横ばいが42地点、商業地において上昇地点が19地点、横ばいが15地点であった。
H30(選定替4地点を除く) | R1(選定替4地点を除く) | |||||
上昇 | 横ばい | 下落 | 上昇 | 横ばい | 下落 | |
住宅地 | 48 | 42 | 110 | 63 | 47 | 92 |
宅地見込地 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | |
商業地 | 19 | 15 | 45 | 23 | 15 | 40 |
工業地 | 1 | 8 | 4 | 5 | ||
林地 | 4 | 4 | ||||
合計 | 296 | 296 |
対前年平均変動率(変動率は継続地点のみで算定)
(1)住 宅 地
ア.県内の状況
県平均では、平成10年以来21年ぶりの上昇となり、変動率は0.1%(前年△0.3%)となった。
市町村別の平均でみると、上昇率が拡大した市が2市、上昇率横ばいが1市、上昇率縮小が1町、下落率縮小が11市町村、下落率横ばいが1市、下落率拡大が2市である。
〈上昇率拡大:2市〉(昨年1市(大分市))
大分市、別府市
〈上昇率横ばい:1市〉(昨年1町(日出町))
津久見市
〈上昇率縮小:1町〉(昨年なし)
日出町
〈下落率縮小:11市町村〉(昨年10市村)
中津市、日田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、由布市、国東市、姫島村、九重町、玖珠町
〈下落率横ばい:1市〉(昨年1市1町(佐伯市、玖珠町))
佐伯市
〈下落率拡大:2市〉(昨年1市1町(由布市、九重町))
臼杵市、竹田市
なお、県内で最も下落率が小さかった市町村は、臼杵市で変動率△0.2%、最も下落率が大きかった市町村は、姫島村で変動率△1.6%となっている。(※下落率が最も小さかった市町村については、豊後大野市も△0.2%ではあるが、端数処理の関係で、臼杵市の下落率が最も小さいとした。)
イ.大分市の状況
市平均で平成10年以来19年ぶりの上昇となった平成29年から3年連続の上昇となり、上昇率は0.8ポイント拡大した。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H30 | 0.9 | 35 | 18 | 4 |
R1 | 1.7 | 45 | 9 | 3 |
ウ.別府市の状況
市平均で平成11年以来19年ぶりの上昇となった昨年に続き、2年連続の上昇となり、上昇率は0.3ポイント拡大した。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H30 | 0.2 | 3 | 10 | 3 |
R1 | 0.5 | 8 | 6 | 2 |
(2)商 業 地
ア.県内の状況
県平均では、平成4年以降28年連続の下落で、変動率は△0.2%(前年△0.5%)で、下落率は0.3ポイント縮小した。
市町村別の平均でみると、上昇が拡大した市が2市、下落から上昇に転じたのが1市、上昇率横ばいが1町であった。この他の市町村では下落が続いているものの、多くの市町村で下落率は縮小傾向を見せている。
〈上昇率拡大:2市〉(昨年なし)
大分市、別府市
〈下落から上昇に転じた:1市〉(昨年1町(日出町))
由布市(※ただし、選定替となった一地点を除いて算定)
〈上昇率横ばい:1町〉(昨年1市(大分市))
日出町
〈下落率縮小:11市町村〉(昨年9市町村)
日田市、佐伯市、津久見市、竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、国東市、姫島村、玖珠町
〈下落率横ばい:1町〉(昨年2市(臼杵市、由布市))
九重町
〈下落率拡大:2市〉(昨年3市(杵築市、宇佐市、豊後大野市))
中津市、臼杵市
なお、県内で最も下落率が大きかった市町村は、杵築市で変動率△2.7%となっている。
イ.大分市の状況
市平均で平成28年以降4年連続の上昇となり、上昇率は1.3%となった。
大分市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H30 |
1.1 |
9 | 8 | 2 |
R1 | 1.3 | 12 | 5 | 2 |
ウ.別府市の状況
市平均で平成4年以来26年ぶりに上昇に転じた昨年から2年連続で上昇となった。
別府市 | 変動率 | 上昇 | 横ばい | 下落 |
H30 | 1.2 | 7 | 3 | 0 |
R1 | 1.9 | 9 | 1 | 0 |
価格水準
(1)住 宅 地
住宅地の県平均価格は、24,900円(前年24,600円)で 、昭和58年(25,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは、平成10年の県平均価格(36,800円))
調査地点の中で最高価格は、大分(県)-12(大分市金池南1丁目)の154,000円である。同地点は、昨年に引き続き最高価格である。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)-7(大分市中島東2丁目)における平成3~9年にかけての価格、180,000円である。
(2)商 業 地
商業地の県平均価格は、55,400円(前年54,500円)で、昭和57年(55,000円)頃の水準となっている。(平均価格のピークは平成3年の県平均価格(189,900円))
調査地点の中で最高価格は大分(県)5-17(大分市東大道1丁目)の386,000円である。同地点は、昨年に引き続き最高価格である。
なお、調査開始以来の最高価格は、大分(県)5-11(大分市都町2丁目)における平成3年の価格、2,400,000円である。
資料
1 市町村別・用途別 平均価格及び対前年平均変動率
平均価格及び対前年平均変動率一覧 [PDFファイル/32KB]
2 基準地別標準価格及び対前年変動率
標準価格及び対前年変動率(宅地) [PDFファイル/172KB]
標準価格及び対前年変動率(林地) [PDFファイル/34KB]
3 基準地価格順位表(高位) 価格順位一覧 [PDFファイル/38KB]
4 基準地変動率順位表(住宅地:上位・下位) 変動率順位(住宅地) [PDFファイル/92KB]
5 基準地変動率順位表(商業地:上位・下位) 変動率順位(商業地) [PDFファイル/103KB]
6 基準地詳細情報(所在、価格、利用現況、最寄り駅等)