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「大分県収穫表改訂調査報告書」(平成31年3月発行)
大分県では、スギ、ヒノキの収穫予測表は、昭和56年度にスギ、58年度にヒノキが作成され、これまで広く活用されてきましたが、当時は高齢級林分が少なかったことから収穫予測表でスギ80年生、ヒノキ60年生までしか掲載されていないなど、林分の成長特性が現状と乖離していることが指摘されていました。
そこで、今後のスギ、ヒノキの人工林の適正な資源把握や収穫予測、管理計画に活用することを目的に収穫予測表の改訂を実施しました。
収穫予想表の作成には、既存のデータに加え、不足している高齢級林分を中心とした現地調査を実施し、大分県内一円にて合計スギ505林分(7~130年生)、ヒノキ304林分(10~101年生)のデータから解析を行いました。これらを基に、大分県における森林簿記載材積の根拠となる簡易収穫表を改訂して、スギ・ヒノキ共に120年生まで掲載しました。
精度の向上及び高齢級林分のデータの反映により、長伐期施業等の多様な森林における適正な森林経営・管理、並びに持続可能な林業経営を踏まえた適正な素材生産計画の作成と実行が期待されます。
印刷物と同内容のPDFデータを本ページに掲載しました。
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