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ドローンによる一般用医薬品・ヘルスケア用品配送をスタートします!
ドローンによる一般用医薬品・ヘルスケア用品配送をスタートしました!~大分県ドローン物流社会実装プロジェクト実証実験のお知らせ~
日常の買物が困難な地域が抱える課題解決に取り組むドローン物流社会実装プロジェクトにおいて、津久見市無垢島を舞台とする実証実験をスタートしましたので、お知らせします。
実証実験第1弾では、島民から注文を受けた一般用医薬品やヘルスケア用品などをドローンで配送するとともに、自動化した商品の受発注や配送物の受取まで一連の流れを検証します。
特に、(1)ドローンを配送手段とする薬局の開設、(2)ドローンポート付荷物収納BOXの運用開始、(3)DID(人口集中地区)地区から沖合16kmにある離島への長距離海上配送、(4)UTM(無人航空機運航管理システム)による飛行情報の見える化は、全国初の試みになります。
今後も、航空法や薬機法等の規制にも対応した新たな商品流通手段の構築や、令和3年2月の試験運航開始に向けた様々な検証を段階的に進め、ドローン物流の社会実装を目指します。
プレスリリース(ドローンによる一般用医薬品・ヘルスケア用品配送をスタートしました!) [PDFファイル/487KB]
令和元年度ドローン物流実証実験実施概要
1 実施日時
令和2年3月2日(月)~令和2年3月22日(日)
※令和2年3月19日(木)にはマスコミ向け公開実証実験を開催します。
2 飛行空域
津久見市大字津久見浦 ~ 津久見市大字長目無垢島
3 実証実験の概要
・島内に商店・診療所がなく、高齢化率が77%を超える無垢島にドローンで生活物資を配送
・配送した商品は「そうごう薬局津久見店」の一般用医薬品(第2類医薬品)、ヘルスケア用品
・島民からの電話注文は自動電話受発注システムで対応し、店舗側の電話応対業務を省力化
・商品は津久見港でドローンに積み込み、無垢島に設けたドローンポートに配送・BOX収納
・荷物収納BOXからの受取には、専用のICカードで本人確認を行った上で解錠し受け渡し
・ドローンの最高時速72kmで、海上約16kmを船の所要時間の半分である15分で飛行
・飛行中の位置情報はWEB上で見える化し、関係機関とリアルタイムで飛行位置を共有
4 実証実験での実証項目
(1)ドローン配送薬局の開設
(2)ドローンポート付き荷物収納BOXの運用開始
(3)DID地区(人口集中地区)から沖合16kmにある離島への長距離海上配送
(4)商品受付の負担を軽減する自動電話受発注システム
(5)UTM(無人航空機運航管理システム)で飛行情報をリアルタイムで共有・見える化
5 実証実験の状況
以下のHPから実証実験での取組動画をご覧いただけます。
http://www.pref.oita.jp/soshiki/14240/oitadronesolution.html
実証フィールドと実施体制
1 実証フィールド:津久見市長目地無垢島
津久見港から北東約16 kmの豊後水道に浮かぶ離島(人口35名:平成27年国勢調査)です。基幹産業である水産業に加え、地元婦人会による純度100%の「椿油」が特産品です。
地無垢島から津久見港へは、離島と本土とを結ぶ唯一の交通手段として、津久見市が運営する「カメリアスター」が運航(所要時間30分)しています。本船は飲料水運搬や住民の救急搬送も担うため、まさに住民生活のライフラインですが、便数が少なく、水曜日は運休日となっているため、利用者に不便な状況が生じています。
2 実施体制・各社の役割