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大分県桜ヶ丘聖地(旧陸軍墓地)にあるドイツ人の墓碑について~100年の時を超えた墓参~2

印刷ページの表示 ページ番号:0002121471 更新日:2020年11月13日更新

大分県桜ヶ丘聖地(旧陸軍墓地)にあるドイツ人の墓碑について~100年の時を超えた墓参~2

○経緯
 桜ヶ丘聖地には、第一次大戦中に大分俘虜収容所にて亡くなったドイツ兵の墓碑があります。
 令和元年12月、先祖の足跡を探されていたドイツ大使館 武官キーゼヴェッター大佐が、長年の念願であった墓参をおこないました。敵国同士であったにも関わらず、日本人戦没者と同様に100年以上の長きにわたって墓碑が維持管理されていることに対して感謝のことばをいただき、令和2年11月13日、ドイツ大使館として初めての公式墓参が行われ、県は歓迎行事等を開催しました。
○墓参式典(ドイツ大使館主催)
 大使館を代表してキーゼヴェッター大佐が献花をおこない、続いて、大分県、県遺族会、自衛隊関係者、地元の方々などが献花をおこないました。
 式典ではドイツの慰霊曲(Ich hatt' einen kameraden)、日本の慰霊曲(国の鎮め)がトランペットで演奏され、参列者全員で日独両国の戦没者に対して追悼の意を捧げました。
ドイツ大使館公式墓参
○記念植樹会(大分県主催)
 ドイツ大使館主催の墓参式典の後に桜ヶ丘聖地にて桜の記念植樹会をおこないました。
 キーゼヴェッター大佐からは、「日本人にとって特別の存在である桜の木を植えることができたのはとても光栄なことであり、これから、たくさんの人が、きれいな花を楽しめるよう願っています」とのことばをいただきました。
日独友好記念植樹会
○足跡を訪ねて(柞原八幡見学)
 大分収容所では人道的見地からある程度の自由が保障されており、当時、ドイツ人たちが遠足で柞原八幡を見学した際に撮影した写真がドイツ日本研究所で保管されています。
柞原八幡見学(南大門)
○県庁表敬訪問
 知事との懇談の中で大佐から、長きにわたって墓碑の管理をおこなってきた大分県や地元の方々に対する感謝の言葉とともに、来年は日独友好160周年の年に当たり、今後ともこの友情を深めていきたいとの言葉をいただきました。
 遠い過去、両国は干戈を交えた歴史がありましたが、不幸な歴史を忘れることなく、史跡を保存し続けてきたことが、本日の両国の友好や未来につながっていくことを改めて実感しました。
大分県庁訪問

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