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令和2年度第1回大分県企業局経営評価委員会
令和2年7月27日(月曜日)10時から11時45分まで
大分県庁舎新館 51会議室
(委 員)大石委員長、井上委員、山村委員、三代委員
(オブザーバー)田山賢二氏
(事 務 局)工藤局長、塩月参事監、本林工務課長、鈴木総合管理センター長 外19名
公開
0名
(1)令和元年度決算見込みについて
(2)経営戦略アクションプランの進捗状況等について
(3)令和2年度以降の売電契約の更改について
(4)その他
・令和元年度の決算見込み及び経営戦略アクションプランにおける令和元年度の実施結果について説明を行った。委員による令和元年度の取組評価は下記のとおり
【元年度の全体評価】
全般的な評価としては、大分県企業局はその経営理念の実現に向け、経営戦略アクションプランに沿って事業が遂行されており、その進捗状況はおおむね良好と言え、経営努力がはかられていると評価できる。
まず、戦略の柱の1、効率的・効果的な経営の実現については、人材育成方針に沿って、特に技術専門研修の充実を図るとともに、IOTやAI等の導入への調査、検討や建設改良費の削減、業務改善提案などの取り組みも引き続き図られている。
戦略の柱の2、安定的なサービスの提供については、施設等の耐震化・老朽化対策を計画的に実施するとともに、毎年のように発生する豪雨災害や今後発生が予想される南海トラフ地震等に備え、防災訓練等を通じて危機管理体制の充実が図られている。また、電気事業については、発電所のリニュアルやオーバーホールを実施し、工業用水では隧道点検を計画に沿って実施することで安定したサービスの提供に努めている。
戦略の柱の3、地域社会への貢献、県民福祉の向上については、これまでどおりかんがい用水や上水道原水の供給、多目的ダムの管理、環境保護活動やダム流域の交流事業への助成など地域社会への貢献も積極的に行われている。
以上のように大分県企業局は全体評価として、おおむね年度計画に沿った事業の実施が行われていると評価した。
今後、さらに評価を高めるために、以下のことを検討されたい。
1 電力システム改革により、経営の効率化が一層求められることとなっている。そのため、発電所毎の効率性に着目し、装置が古く効率が悪いものについて、そのまま 続けるのが良いのか、古い機器を戦略的に早めに更新して、増出力、増発電量を狙った方が良いのか、あるいはこのまま自前で維持し続ける以外の方法はないのか等、これまでの 延長線上にはないことも検討してもらいたい。このためにも、よりきめの細かい原価計算が必要となる。
2 経営管理の観点から、民間企業では当たり前に行われている、いわゆる「同業他社比較」を積極的に行い、経費率や収益率等、様々な観点から分析して、より一層の経営効率化に役立ててもらいたい。
3 事業計画(年度計画、長期計画)については、過度に官庁会計的な発想にとらわれすぎることなく、企業的な目標値としての趣旨を生かしてその精度を高め、特にコスト面について、通常、努力をすれば達成可能な水準に計画値を定めることで、計画値と実績値の 比較を経営管理上、より有意義なものとしてもらいたい
会議の資料名一覧
(資料1-1) 令和元年度決算見込みについて(電気事業会計)
(資料1-2) 令和元年度決算見込みについて(工業用水道事業会計)
(資料2-1) 大分県企業局経営戦略アクションプラン実施計画及び実施結果(平成30年度~令和3年度)
(資料2-2) 施設の修繕及び点検状況等について
(資料3) 令和2年度以降の売電契約について
(その他資料) 令和2年7月豪雨_企業局電気事業施設被災概況図