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小田開発工業株式会社 山本匠子さん
土木建築業界で女性が活躍するためのレールを敷く
小田開発工業株式会社 工務部
山本 匠子さん
2017年入社。同社初のアスリート社員で、工務部でも初の女性社員となる。
結婚を機に山口県下関市に移住し、現在の働き方はリモートワークが中心。
日々の暮らしを支える社会インフラを整備する土木建設工事を行う「小田開発工業」。
同社でICT施工(情報通信技術を活用した工事)からリクルート、社員教育、講演会などの広報活動まで、幅広い業務を担当しているのが山本匠子さんです。
学生時代からハンマー投げの選手として活躍し、社会人になっても競技を継続するため、大分県のアスリート就職サポート事業「アスナビ」を通じて入社しました。
時短勤務を実施するため試行錯誤する中で、「施工管理は仕事量が多く、特定の従業員しか業務内容や業務フローが分からない属人化の状態に陥り、残業も増えがち。
しかしICTを活用して業務を行えば、特定の人に依存しない分業が可能で、アスリートだけでなく、男女問わず子育てや介護を行う人材の有効活用にもつながる」と気付いたそうです。
着実に、年齢や性別、家庭環境に関係なく働きやすい会社になりつつあると胸を張ります。
「私一人で女性活躍の道を切り開いてきたのではなく、変化を容認してくれる環境が会社にあったからできたこと。そんな会社に巡り合えたことに感謝しています。
今後も仕事と競技、プライベートに全力で取り組んでいきます」と、笑顔で語ってくれました。
山本さんへ質問!
Q.女性活躍を目指す会社に必要なことは?
女性用トイレや更衣室などのハード面の準備だけでなく、話しやすい雰囲気づくりや意識改革など、変化を柔軟に受け入れる組織づくりが必要です。
Q.働く上で大切にしていることは?
相手を尊重しながら、適切な方法で自己主張する「アサーティブ・コミュニケーション」。お互いの考えを伝えることで仕事がスムーズになります。
(大分合同新聞 2023年8月28日掲載)
小田開発工業株式会社
所在地
大分県佐伯市海崎848-1
主な事業内容
総合建設業・土木建築・建設工事の施工管理、太陽光発電事業など
従業員数
28名(男性22名、女性6名)